研究課題/領域番号 |
20K05558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
東海林 竜也 神奈川大学, 理学部, 准教授 (90701699)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光ピンセット / リポソーム / 光分解性脂質 / 顕微蛍光分光法 / 光分解性物質 / ナノ構造増強光ピンセット / 顕微分光分析法 / ドラッグデリバリーシステム / 生分解性高分子 / ナノ粒子 / 光圧 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ドラッグデリバリーシステムキャリアである内包薬物の放出速度を制御したナノカプセルを捕捉・操作する光ピンセット法と顕微蛍光分光法を組み合わせ、ナノカプセル1個を溶液中で光捕捉し、放出過程をリアルタイム計測する分析手法を開発する。(1) ナノカプセルとして光照射により内包薬物を放出するリポソームの合成と光学系の構築、(2) 光刺激応答型リポソームの放出挙動のサイズ依存性・化学組成依存性の解明、最終的に(3) 内包分子の過剰放出(初期バースト)過程の速度論的解明を果たす。
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研究成果の概要 |
本研究は、溶液中に漂うドラッグデリバリーキャリア一粒を光圧により捕捉し,カプセル一粒からの分子放出過程を顕微分光学的手法により追跡する新たな分析手法の開発である。これまでに,金ナノ粒子を内包させたリポソームを安定的に光捕捉し,レーザー光照射に伴う蛍光強度の経時変化を追跡することに成功した。さらに,カプセル剤としてリポソームを選定し、光分解性リポソームの作製と光捕捉に注力した。光分解性脂質を導入し,紫外線照射に伴うリポソームの分解過程を顕微蛍光分光法により追跡するシステムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物を体内の特定部位に、特定のタイミングで、特定の量を放出するドラッグデリバリーシステムにおいて、薬物を送達するナノカプセルの開発が極めて重要である。このナノカプセルの放出速度は、そのカプセルの粒径や形状、化学組成などに大きく依存すると考えられるが、これまでの分析手法では統計平均的な情報しか得ることが難しい。本研究により、溶液中に漂うドラッグデリバリーキャリア一粒を光圧により捕捉し、カプセル一粒からの分子放出過程を顕微分光学的手法により追跡することができれば,より高精度かつ高機能なドラッグデリバリーキャリアの開発にも役立てるだろう。
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