研究課題/領域番号 |
20K05560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 富山県衛生研究所 |
研究代表者 |
山下 智富 富山県衛生研究所, 化学部, 副主幹研究員 (10416092)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 3Dプリンタ / 流路チップ / PDMS / ポリプロピレン / FIA / 陽極酸化アルミナ / フローセル / チップ / 3Dプリンタ / フローインジェクション / 3Dプリント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、バイオマーカーであるカテコールアミン類を選択的に分離できるナノカラム集合体を用い、次の2項目を達成し、POCTチップを構築する。 ○ 新規分離媒体の創製と分子挙動解明:一次元ナノ細孔体でナノカラム集合体を作製。このカラムは理論上、van Deemter式のA(多流路拡散)項がほぼ0の高性能となる。カラム細孔内の溶媒和・運動性・吸着挙動が分離能に与える影響を分光学的測定と吸着測定で解明。 ○ 3Dデジタル技術による最適流路構造の予測と造形:流体理論計算で混合・分散が最適となる流路構造を探索、3Dプリントでその最適構造を造形する。
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研究成果の概要 |
本研究では、陽極酸化アルミナ透過膜作製法と3Dプリンタを応用した流路チップ等の分析ツール作製法について検討した。 陽極酸化アルミナ透過膜の作製では、数mm直径の透過膜を、電解研磨→陽極酸化→バリア層薄化→逆電はく離→貫通孔化の手順で作製した。流路チップ作製については、最初に3Dプリントしたテンプレートを利用してPDMS製の流路チップを作製、この流路内部にPDMSをコーティングすることにより流路の径を縮小した。また、熱溶解積層方式の3Dプリンタによってポリプロピレン製の流路チップを作製する方法について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無機素材でありナノ細孔を有する陽極酸化アルミナは様々な分野において用いられているが、透過性を有する陽極酸化アルミナの作製法についての情報は少ない。よって、本研究の作製法を示すことは、この透過膜の製作、利用および応用の拡大につながると考えられる。 そして、最近、流路チップは様々な研究分野において使用されつつある。3Dプリンタを応用した流路チップ作製法を広めることによって、それぞれの研究者が用途に合った流路チップを自由に設計、安価かつ短時間で3Dプリントできるようになると考えられる。その結果、研究の自由度が向上すると思われる。
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