研究課題/領域番号 |
20K05570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
宮部 寛志 立教大学, 理学部, 教授 (10281015)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | モーメント理論 / 分子間相互作用 / 化学反応速度 / 界面透過現象 / 分子集合体 / リポソーム / 界面活性剤ミセル / 界面透過 / ミセル / 包接反応 / 相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
分子間相互作用や分子集合体界面における物質透過の速度定数を解析的に求める方法を開発する。それをモデル実験系に適用して速度定数を測定し、その有用性を実証する。実験データはHPLCを用いて測定し、それをモーメント理論により解析する。本法ではリガンド分子の固定相表面への固定化や溶質分子の蛍光標識化を行わない。そのため、分子の固定化や化学修飾の影響を受けることなく本来の相互作用情報を正確に解析できる。また、分子集合体の本来の状態に近い条件下において界面物質透過現象をin-situ解析できる。解析に必要なモーメント式は自ら開発する。HPLCの機能を分離分析以外の化学特性解析の新たな領域へと拡張する。
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研究成果の概要 |
分子間相互作用の反応速度定数や分子集合体界面における物質透過速度定数を解析的に求める方法を開発し、それをモデル実験系に適用してその有用性を実証した。高速液体クロマトグラフィーを用いて実験データを測定し、それをモーメント理論により解析した。本法ではリガンド分子の固定化や溶質分子の蛍光標識化を行わないため、既往の解析法とは異なり分子の固定化や化学修飾の影響を受けることなく本来の相互作用情報を正確に解析できる。また、分子集合体が本来あるべき状態に近い条件下において界面透過現象を解析できる。実験データ解析の際に必要なモーメント式は自ら開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した化学現象解析法では、溶質やリガンド分子の固定化や蛍光標識化が不要であるため化学的に非修飾の遊離分子間における本来の相互作用情報を解析することができる。また、分子集合体に何等かの化学修飾や物理作用を加えることなく、分子集合体が本来あるべき状態により近い条件下における界面物質透過現象の解析が可能である。汎用性の高いHPLCのみを使用するため、化学現象解析の機会を広く数多くの研究者や技術者に提供し、関連研究の推進に寄与するものと期待される。さらにこれまで分離分析法として利用されてきたHPLC機能を分離分析とは異なる化学特性解析の新たな領域へと拡張する。
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