研究課題/領域番号 |
20K05583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
岩佐 精二 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), シニア研究員 (30303712)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 触媒 / 抗体 / 残留農薬検査 / 有機合成化学 / イムノアッセイ / イムノクロマト / キット / ハプテン / 有機合成 / 抗原抗体反応 / 残留農薬 / 検査キット / 遷移金属触媒 / カルベン移動反応 / 触媒的有機合成 / カルベン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、抗原抗体反応に基づく分子認識機構を利用した免疫的化学測定法(イムノアッセイ)による果物や農産物の残留農薬分析のための簡便、廉価、迅速、高精度、自在な測定環境などの特徴を有するイムノクロマトキットを提供することを目的とする。特に現在、問題化しているリン酸エステル系やネオニコチノイド等の水溶性農薬を検査標的とする。技術的には触媒的合成技術を用いて標的農薬分子にリンカーを導入し、巨大蛋白と結合させてマウス免疫することで精度よく認識する標的特異的なモノクロナール抗体を作成する。得られる抗体の中で分析精度はppbレベルの標準としてキット化する。
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研究成果の概要 |
本研究は、抗原抗体反応に基づく分子認識機構を利用した免疫的化学測定法(イムノアッセイ)による果物や農産物の残留農薬分析のための簡便、廉価、迅速、高精度、自在な測定環境などの特徴を有するイムノクロマトキットの作成を目的とし、実証試験まで行った。技術的には触媒的合成技術を用いて標的農薬分子にリンカーを導入し、巨大蛋白と結合させてマウス免疫することで標的特異的なモノクロナール抗体を作成し、キット化した。実証段階では、キャベツの出荷前の簡易分析方として集荷場で実証試験を行った。その結果、イムノクロマトキットは簡便、廉価、迅速性と1次スクリーニングとしての十分な機能を有し、実用に耐えうる成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な環境負荷化学物質が健康や生態系に及ぼす影響が懸念されている。その手段として環境中の存在を常に監視するモニタリングが必要となる。ポジティブリスト制が施行され、全ての農薬の全ての作の残留基準値が設定されてから、作物への暴露や土壌残留による作物の汚染など想定していなかった農薬の残留の問題も表面化してきており、生産者の残留農薬への対応は必須となっている。環境及び食品の安全性を確保するには極微量の環境負荷化学物質を迅速・簡便かつ安価にしかも様々な場所で測定できる新しい技術開発が求められており、免疫化学測定法は有機溶剤などの多用による二次汚染のリスクが少なく有用な測定法として注目されている。
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