研究課題/領域番号 |
20K05610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
東村 秀之 岡山理科大学, 理学部, 教授 (00562224)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人工酵素触媒 / 精密酸化重合 / 芳香族ポリエーテル / 超低誘電率 / 熱硬化性基 / pushu/pull型置換基 / 酸化重合 / 人工酵素 / フェノール類 / 酸化触媒 |
研究開始時の研究の概要 |
本提案者は、人工酵素触媒によるフェノール類の精密酸化重合という低環境負荷・低コストの重合法を見出しており、先端材料に不可欠な芳香族ポリエーテル類を合成することに成功している。本研究では、人工酵素触媒の特徴を最大限に引き出し、得られるポリマーのさらなる高性能化と機能性の付与により、本法のスコープを拡大することを目指す。
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研究成果の概要 |
人工酵素触媒によるフェノール類の精密酸化重合法を見出し、新規な芳香族ポリエーテル類を合成してきた。本研究では、本触媒の特徴を最大限に引き出し、本ポリマーの高性能化と機能性の付与を目指す。(A) 2-(2-アダマンチル)フェノールの本酸化重合と再沈殿により新規ポリマーが得られ、超誘電率2.17を示した。(B) 2-エチニルフェノールの本酸化重合により、熱硬化性基を残存させながらMnが約5千のポリマーが得られた。(C) 2-メトキシ-5-シアノフェノールの本酸化重合では、両置換基の共鳴効果によりお互いの欠点を相殺して重合可能となり、push/pull型置換基をもつ新規ポリマーを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代6G通信システムにおいて高周波での超低遅延性を実現するため、アンテナ配線板の絶縁材料には高熱安定性だけでなく低誘電特性も不可欠となってきた。(A)ポリマーは嵩高いアダマンチル基の導入により、(B)ポリマーは熱硬化-発泡によるポーラス化させれば、高速通信用の低誘電絶縁材料として有望である。またEV用キャパシタでは軽量高容量と急速放電が求められており、(C)ポリマーは電子供与/吸引基の共鳴により高分極を持ち、高容量コンデンサー用高誘電絶縁材料として期待できる。
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