研究課題/領域番号 |
20K05649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田原 弘宣 長崎大学, 工学研究科, 助教 (80631407)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 酸化還元活性イオン液体 / エレクトロクロミックイオン液体 / ビオロゲン / カルバゾール / レドックスイオン液体 / エレクトロクロミズム / ビオロゲン型イオン液体 / ピリジニウム型イオン液体 / フェロセン / エレクトロクロミックイオン / エレクトロクロミックデバイス / 導電性高分子 |
研究開始時の研究の概要 |
電圧をかけることで色が変化するイオン液体(エレクトロクロミックイオン液体)は、大気暴露下や高温にしても揮発や分解が起こらないイオン性の新物質である。これを用いて、次の3つの観点、①電気量当たりの着色量が大きい、②電圧のON/OFFを何回行っても劣化しない、③電源をOFFにしても表示がある程度の時間持続する、を満たす表示デバイスの作製を目指す。さらに、柔らかい表示デバイスを試作し、曲げたり押しつぶしても機能が劣化しないかどうかも検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,エレクトロクロミック物質で構成される酸化還元活性イオン液体を用いて,大きな着色効率と着色メモリ性をもつエレクトロクロミックデバイスを作製することができた。アノード(酸化)反応とカソード(還元)反応の活物質それぞれを可逆なエレクトロクロミック物質とすることで着色効率の向上を図り,イオン液体の不揮発性と高粘性が長期の動作安定性と着色メモリ特性に寄与をするものである。紫外可視域に大きな吸光度変化を与えるデバイスとして仕上がった他,近赤外域にも大きな吸収バンドを有するエレクトロクロミックデバイスとしても機能し,この酸化還元活性イオン液体はスマートウィンドウ材料に使えることも分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エレクトロクロミズムは,低消費電力で駆動する表示デバイスや調光デバイスなどに応用が可能な現象である。応用のためにはエレクトロクロミズムを示す物質や電解質の安定性が大きな課題となっている。本研究は,その解決に寄与をする成果である。
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