研究課題/領域番号 |
20K05664
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36010:無機物質および無機材料化学関連
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 (2023) 大阪大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
小島 達弘 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80766501)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 多孔質触媒 / ポリオキソメタレート / 超分子フレームワーク / 多核錯体 / X線結晶構造解析 / スルフィド酸化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では高効率かつ選択性の高い多孔性触媒の開発を目的として、(i)多核錯体分子をベースとしたナノサイズの多孔質フレームワークを構築し、(ii)その内部に分子性触媒であるポリオキソメタレートを担持させた多孔性触媒の開発を行う。以上のようにして構築されたナノポーラスポリオキソメタレート担持触媒を用いて、スルフィドの酸化反応を中心に触媒反応を調べる。
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研究成果の概要 |
本研究では多孔性触媒の開発を目的として、錯体配位子法によって得られた多核錯体分子を構成要素としたナノサイズの多孔質フレームワークイオン結晶を構築し、その内部で分子性触媒であるポリオキソメタレートを縮合反応により直接担持させた多孔性触媒の開発を行った。得られたポリオキソメタレート含有イオン性結晶のスルフィドに対する酸化反応への触媒活性を調べた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、現在主流となっている有機配位子と金属イオンが配位結合を形成して構成している金属有機構造体(Metal Oraganic Frameworks:MOFs)に対して、制御が極めて困難な弱いCH-π相互作用で支えられた超分子フレームワークによってメソポーラス構造を構築することに成功しており、超分子構造による巨大空間の構築への可能性を示した。また、通常は溶液内で進行するポリオキソメタレート形成の縮合反応を、結晶内部のメソポーラス空間で進行することを実証しており、溶液反応とは異なる結晶相反応の新たな化学の解明のきっかけになると期待される。
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