研究課題/領域番号 |
20K05716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
張 功幸 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (50347423)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アンチセンス核酸 / 修飾オリゴ核酸 / 核酸化学 / 有機化学 |
研究開始時の研究の概要 |
アンチセンス核酸は、次世代型医薬品として注目されている核酸医薬の一種です。現在のアンチセンス医薬の殆どはホスホロチオエート(PS)修飾したものが利用されていますが、それ由来の毒性や品質管理の面での課題が残されています。本研究では、その改善に向けて、RNase H依存型アンチセンス核酸に含まれるギャップ部分の脱PS修飾を可能にする新規修飾核酸の開発を目指します。本研究を達成は、より安全性の高いアンチセンス核酸医薬品の開発につながることが期待できます。
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研究成果の概要 |
アンチセンス核酸には通常ホスホロチオエート(PS)修飾が施される。特に、RNase H依存型アンチセンス核酸のギャップ部分はRNase Hによる認識部位となるため天然ヌクレオシドが用いられており、PS修飾は必要不可欠となっている。本研究では、アンチセンス核酸のギャップ部分の脱PS化を目指し、RNase Hによる認識を維持した修飾核酸の開発を行った。4'位にカルボン酸等価体やメチルチオ基をもつ修飾核酸ならびに1',4'-架橋型核酸を導入したオリゴ核酸を合成し、RNase H活性などを調べた。結果、部分的な脱PS化につながり得る修飾核酸を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アンチセンス核酸医薬品に利用されるホスホロチオエート(PS)修飾は毒性や品質管理の面での問題を抱えている。そのような中、本研究の成果はアンチセンス核酸のPS修飾の数を減らすことにつながり、これら課題の緩和が期待できる。また、本成果は、全くPS修飾する必要のないアンチセンス核酸の開発を将来実現するために有用な知見をもたらすと考えられる。以上のことから、本研究成果は、今後のアンチセンス核酸をはじめとするオリゴ核酸医薬品開発の発展に貢献することが期待できる。
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