研究課題/領域番号 |
20K05734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
臼杵 豊展 上智大学, 理工学部, 教授 (50514535)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エラスチン / desmosine / 環状ペプチド / LC-MS/MS / 質量分析 / デスモシン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、当研究室で確立した有機合成法を基盤として、これまでの研究で推定した構造をもつエラスチン架橋部位の環状desmosineペプチドの化学合成を第一の目的とする。そして、合成した環状ペプチドと、天然由来のエラスチンの酵素分解物のLC-MS/MS解析および比較による、真の架橋部分構造の特定を最終目的とする。本研究の推進によって、長い間謎であったタンパク質エラスチンの架橋部位を含む三次元構造を世界で初めて解明する。
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研究成果の概要 |
三置換ハロピリジンと対応するアミノ酸保護体を、段階的な薗頭および根岸クロスカップリング反応を遂行後、アラニン3分子とのペプチド分子内縮合を経て、環状ペプチドを調製した。さらに、カップリング反応と縮合反応により、アラニン2分子とセリン1分子による二つ目の環状ペプチドの構築に成功した。 合成した環状desmosineペプチドのLC-MS/MS分析により、LC上での保持時間やMS/MSのフラグメントパターンを詳細に確認したところ、天然のエラスチンを酵素分解して得られるEDPのデータを比較・解析した結果、エラスチンの架橋部分のペプチド鎖の構造を特定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エラスチンの架橋ペプチド構造は長年謎であったため、本研究成果は学術的に意義深い。エラスチン分解ペプチドは、エラスチン分解に関わる疾患のバイオマーカーになり得るため、間接的に社会的意義も大きいと考えられる。
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