研究課題/領域番号 |
20K05735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
浦井 誠 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (20398853)
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研究分担者 |
相澤 朋子 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60398849)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 異属微生物間相互作用 / コロニー形態変化 / 細胞表層構造 / 構造解析 / 分子機構解析 / 異属細菌間相互作用 / 微生物共生 |
研究開始時の研究の概要 |
自然界で微生物は複数種で共存しているが、異種微生物間相互作用の分子機構は未だ不明な点が多い。申請者は、共培養することにより病原性菌などのコロニー形態を変化させる異属細菌の組み合わせを複数組分離している。コロニー形態は細胞表層構造に起因し、薬剤耐性や病原性などに関わる重要な表現型であるが、異種細菌の共存による変化を示した研究例は少なく、新しい分子機構が存在する可能性がある。そこで、コロニー形態変化を誘導するシグナル分子、変化した細胞表層の分子構造および生物活性について検討する。自然界で本来起こっている異種細菌間相互作用の一端を理解できると同時に、有害微生物の制御技術の開発にも貢献できると考える。
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研究成果の概要 |
自然界において微生物は複数種で共存しているが、異種微生物間相互作用の分子機構は未だ不明な点が多い。これまでに、共培養することにより病原性菌などのコロニー形態を変化させる異属細菌の組み合わせを複数組分離している。コロニー形態は細胞表層構造に起因し、薬剤耐性や病原性などに関わる重要な表現型であるが、異種細菌の共存による変化を示した研究例は少なく、新しい分子機構が存在する可能性がある。そこで、コロニー形態変化を誘導するシグナル分子の解析、コロニー形態変化の原因となる細胞表層の分子構造の解析をおこない、さらに、変化した細胞表層構造により生じる接着能などの機能性の変化や、その生物活性について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロニー形態は微生物細胞表層の構造に起因し、環境ストレスや薬剤への耐性、病原性、バイオフィルム形成能などに関わる重要な表現型である。しかし、異種細菌間相互作用によるコロニー形態変化に着目した研究例はほとんどないことから、新しい分子機構が存在する可能性がある。また、誘導されたコロニー形態変化の原因となる細胞表層の分子についても、新規構造の物質である可能性が高く、その機能性や生物活性に興味がもたれる。本研究により、自然界で本来起こっている異種細菌間相互作用の一端を理解することができると同時に、実際の臨床現場における病原性菌の薬剤耐性や、接着、バイオフィルム形成などの制御に応用できると考える。
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