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M-フィコリン-C反応性タンパク質複合体の可逆的凝集機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K05739
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

谷生 道一  国立感染症研究所, 次世代生物学的製剤研究センター, 主任研究官 (10416662)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードC反応性タンパク質 / M-フィコリン / 凝集 / 動脈硬化 / 可逆的 / pH / 可逆的凝集 / 複合体 / 立体構造
研究開始時の研究の概要

M-フィコリンとC反応性タンパク質(CRP)は、いずれも感染防御に関与すると考えられているが、未だ不明な点が多い。申請者は、M-フィコリンとCRPが、カルシウム依存の可逆的凝集を起こすことを独自に発見し、この凝集形成が病原体認識および動脈硬化形成に関与していると予想した。そこで本研究では、その凝集現象の分子機構の解明を目的とし、M-フィコリン-CRP凝集体の立体構造解明および凝集現象を利用した迅速・低コストの新規CRP検出技術開発の基盤構築を目指す。

研究成果の概要

血中のヒト自然免疫病原体認識タンパク質であるC反応性タンパク質(CRP)とM-フィコリンを混合するとカルシウム依存可逆的共凝集活性を示すことを新たに発見した。その分子機構解明として、複合体・凝集体におけるCRPとM-フィコリン異物認識ドメイン(FD1)の分子配置および関与するカルシウムの役割について検証した。その結果、FD1はCRPの基質結合部位にカルシウムを介して結合することが明らかとなり、FD1の基質結合部位は複合体の溶解度に関与することが示唆された。また、FD1の基質結合部位に位置するAsp282をAsnに変異させると、野生型FD1に比べ2倍以上高い共凝集活性を示すことが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

CRPとM-フィコリンの共凝集活性の生物学的意義は現段階では不明である。しかし、CRP濃度は動脈硬化症と相関があること、M-フィコリンは細菌感染等で活性化されたマクロファージにより産出されること、共凝集活性はpH低下により促進されること、動脈硬化巣ではpH低下が観測されることから、この共凝集現象は動脈硬化の形成に関与する可能性が考えられる。CRPとM-フィコリンは共に感染細菌の排除にも関与すると考えられていることから、本現象は、細菌感染が動脈硬化形成の要因の1つと成り得ることを示唆しており、今後も研究を進めることで、動脈硬化防止や治療法開発等への新たな知見に繋がる可能性がある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Calcium-dependent reversible coaggregation activity of C-reactive protein and M-ficolin2022

    • 著者名/発表者名
      Michikazu Tanio
    • 雑誌名

      Molecular Immunology

      巻: 149 ページ: 157-164

    • DOI

      10.1016/j.molimm.2022.07.001

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] M-フィコリンとC反応性タンパク質の可逆的凝集活性2023

    • 著者名/発表者名
      谷生 道一
    • 学会等名
      第23回日本蛋白質科学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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