研究課題/領域番号 |
20K05753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
服部 能英 大阪公立大学, 研究推進機構, 特任講師 (50514460)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | BNCT / ホウ素クラスター / セラノスティック / ホウ素薬剤 / 蛍光標識 / ドデカボレート / 腫瘍集積性分子 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、診断と治療の両方に適用可能ないわゆる「セラノスティック」な薬剤の開発研究が進展し、特に新規ながん治療への適用をめざした研究が盛んに行われている。 本研究は、がんの診断だけではなく、低侵襲ながん治療として注目されているホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に適用可能な多機能な薬剤の開発を目指すものである。このために、コア分子として、20面体のホウ素クラスター分子であるBSHを選択し、反応性に富むイオウ原子に「腫瘍集積性分子」とイメージングのためのポジトロン放出核種や蛍光性分子等の「標識化分子」を導入したホウ素薬剤の分子設計と合成を行い、セラノスティクなBNCT用薬剤としての有用性を評価する。
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研究成果の概要 |
近年、診断と治療の両方に適用可能ないわゆる「セラノスティック」な薬剤の開発研究が進展し、特に新規ながん治療への適用をめざした研究が盛んに行われている。 本研究は、がんの診断だけではなく、低侵襲ながん治療として注目されているホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に適用可能な多機能な薬剤の開発を目指すものである。このために、コア分子として、20面体のホウ素クラスター分子であるBSHを選択し、反応性に富むイオウ原子に「腫瘍集積性分子」とイメージングのための蛍光性分子等の「標識化分子」を導入したホウ素薬剤の分子設計と合成を行い、セラノスティクなBNCT用薬剤としての有用性の評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、がんの診断だけではなく、低侵襲ながん治療として注目されているホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に適用可能な薬剤の開発を目指すものである。このためにホウ素12原子から構成されホウ素含有率の非常に高いスルホニオドデカボレートを用い、様々な腫瘍集積性分子へ多量のホウ素原子と蛍光分子を同時に導入する手法を確立した。さらに、本手法を用いて調製したホウ素化抗体は赤外蛍光を用いて薬剤分布を解析可能なセラノスティック型BNCT用薬剤として有望な化合物であるを明らかとした。 今後、本研究で開発された化合物群を活用することにより、有用なセラノスティック型BNCT用薬剤の開発につながると期待できる。
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