研究課題/領域番号 |
20K05811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
佐々木 康幸 東京農業大学, 生命科学部, 准教授 (50398814)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | actinobacteria / Streptomyces / nitric oxide / signalling / homeostatic regulation / 放線菌 / NOシグナリング / NO恒常性維持機構 / 二次代謝 / 一酸化窒素 / 二次代謝制御 / シグナルトランスダクション |
研究開始時の研究の概要 |
近年、申請者らは抗生物質をはじめする多くの有用物質を提供する放線菌門に属する新規な二次代謝制御シグナリング系を見出した。本経路によって生産される一酸化窒素は、本菌の抗生物質生産および形態分化を制御していることが明かとなった。しかし、その制御メカニズムの多くが未だ不明である。また、一酸化窒素は反応性が極めて高く、過剰な一酸化窒素は細胞に重篤な影響を及ぼすことから、細胞が生体内一酸化窒素の濃度を調節することは極めて重要であるが、その恒常性維持機構も不明な点が多い。そこで、放線菌の一酸化窒素シグナリング機構及び、細胞内一酸化窒素恒常性維持機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、Strepotomyces coelicolorA3(2)の一酸化窒素シグナリング、及び恒常性維持機構の一部の分子レベルでのメカニズムが示唆された。本菌におけるNOによる抗生物質生産、及び形態分化の分子レベルでの制御機構が示唆された。さらに、低分子チオール化合物ミコチオールによる内在NOの濃度のコントロール、またNO依存的に鉄を取り込むことでNO代謝系鉄含有タンパク質群の活性の安定化など、NO恒常性維持機構が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、Strepotomyces coelicolorA3(2)の一酸化窒素シグナリング、及び恒常性維持機構の一部の分子レベルでのメカニズムが示唆された。NOによる抗生物質、形態分化の制御についての報告はこれまでになく、Streptomyces属細菌を利用した工業的生産プロセスおよび生産性を、生育制御の観点から改善する新しい試みの展開が期待される。
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