研究課題/領域番号 |
20K05829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
山本 博之 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (10433210)
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研究分担者 |
山田 俊幸 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (20183981)
澤口 能一 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (20735477)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | レチナール代謝 / 光応答反応 / 光受容体 / オピオイドペプチド / 非視覚細胞 / レチナール / 視サイクル / 光線曝露 / 光応答 / 皮膚 / シグナル伝達 / 生理活性ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
光線を浴びた皮膚では黒色化や角質層の過形成などの様々な応答反応が起きる。これまでに光線を浴びた皮膚では様々な生理活性ペプチドが産生されることをDNAマイクロアレイやプロテオミクスの手法により明らかにしている。また、皮膚由来の細胞が光受容体であるオプシン受容体を発現していることを見出し、皮膚においても光を感受する仕組みの存在が示唆されている。しかしながら、光線刺激がどのような細胞内シグナルに変換されて、ペプチド産生を引き起こすのかは不明である。そこで、本研究では、「非視覚組織である皮膚由来の細胞が光をどのように認識し、生理活性ペプチドの産生を調節しているのかを明らかにすること」を目的にする。
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研究成果の概要 |
本研究では、「非視覚組織である皮膚由来の細胞が光をどのように認識し、生理活性ペプチドの産生を調節しているのかを明らかにすること」を目的に実施してきた。その結果、皮膚の細胞において、眼の網膜と同様の光を受け取る受容体のオプシン類が発現していることやオプシンが活性を維持する仕組みが眼と同様に皮膚組織も持つことを明らかにした。さらに、光の曝露によって生成するペプチドのうち、活性を有すると予想される候補ペプチドを見出した。これらの結果は、非視覚組織である皮膚も眼と同様に光によって応答する仕組みが存在することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚は最も外界に位置する器官であり、様々な物理的な刺激を受けている。特に、光線の曝露は生活する上で避けることができないものであり、皮膚は浴びた光線の波長によってさまざまな応答を取っている。本研究で得られた成果は、非視覚組織が光の波長を認識する仕組みの一端を明らかにしたものであり、光線の曝露によって起きる生体応答の予測を可能にするものと考えられる。近年、光を利用して美容や医療での施術が行なわれているが、本研究成果を基盤として、より安全で高い治療効果を持った光線治療への応用を目指している。
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