研究課題/領域番号 |
20K05836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大西 利幸 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (60542165)
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研究分担者 |
竹内 純 静岡大学, 農学部, 准教授 (00776320)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 配糖体 / 開花 / 揮発性有機化合物 / 香気成分 / 特化代謝産物 / 生合成 / 揮発性化合物 / 香気配糖体 |
研究開始時の研究の概要 |
香気配糖体に着目し,安定同位体ラベル化した香気配糖体を植物の開花促進のプローブとして活用し,① 花弁展開に及ぼす香気配糖体の時間的・空間的動態の解析,② 香気配糖化酵素および糖加水分解酵素の同定,③ 香気配糖体の開花促進メカニズムの解析を実施する。
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研究成果の概要 |
香気配糖体は,「香り」のただ単なる貯蔵化合物であると考えられてきた。最近,研究代表者は,香気配糖体が植物の開花を促進することを見出した。植物の生殖戦略である「開花」と花粉媒介者を誘引するための「香気の発散」は,全く別の事象としてこれまで考えられてきたが,研究代表者が得た知見は,香気配糖体が「開花」と花粉媒介者を誘引するための「香気の発散」を逐次的に制御するシグナル分子であることを強く示唆している 。生殖イベントにおける香気配糖体の生理学的意義を分子レベル (生物有機化学的精密度) で解き明かすことで,植物の生殖戦略に関する新しい概念を提案することを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究課題の学術的意義は,“なぜ植物は香気配糖体を生合成し,貯蔵するのか?その生理学的意義は何か?” である。研究代表者は,植物の生殖イベントに注目し香気配糖体が「開花」と「香気の発散」を逐次的に制御するシグナル分子であることを実証し,植物の生殖システムを化学的側面から理解し深化させ,香気配糖体の生理学的意義を明らかにするブレークスルーにしたい。
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