研究課題/領域番号 |
20K05842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
吉永 壮佐 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 講師 (00448515)
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研究分担者 |
寺沢 宏明 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (10300956)
武田 光広 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (90508558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 匂い / フェロモン / 脳・神経 / MRI / 嗅覚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、機能的MRI法を用いて、個々の匂い・フェロモンによる脳神経回路の活性化パターンについて、活性化部位の位置情報に時間軸を導入することにより、誘起される行動・情動・生理変化と関連づける情報処理メカニズムを明らかにすることを目的する。これらの相関をデータベース化することにより、性行動に影響する物質の同定および開発、さらには、実験用マウスの作製の促進や野生ネズミの繁殖制御につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
多くの動物は、種の保存や生命の危機回避において、嗅覚を通じて外界から様々な情報を得ている。フェロモンや匂い物質といった化学物質がその情報の担い手であり、情動や行動、生理的変化を引き起こす。 本研究は、嗅覚刺激による脳活性化の位置情報と時間情報を得るMRI基盤技術を開発した。コンピュータプログラム制御の匂い曝露装置を用いて高精度で周期的に嗅覚刺激を与え、独立成分解析を組み合わせることにより、高い時間分解能の解析条件の検討、ならびに、動物麻酔条件の最適化を実施し、機能的MRIを用いて、異なる行動・情動を引き起こす匂い物質に応じて活性化される脳領域が明確に異なることを示す実験データの取得に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、それぞれのフェロモンや匂い物質により誘起される性行動や生理的変化と、活性化される嗅神経ネットワークとの関係性を明らかにするための基盤技術の開発に成功した。この技術を利用して実験データを集積することにより、性行動に影響する物質の同定および開発、さらには、実験用マウスの作製の促進や野生ネズミの繁殖制御につながることが期待される。
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