研究課題/領域番号 |
20K05889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大野 敏 岐阜大学, 工学部, 准教授 (10345796)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細胞表層工学 / 表層工学 / 抗体 / ソルターゼ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,食品アレルギー原因物質の含有を簡便に検査する技術開発を目的に, アレルギーの原因と報告・推定されるタンパク質の調製を行い,以下の項目を行う. 1)表層工学を利用し,アレルギーの原因となるタンパク質に対する抗体の簡便な選別・調製系を構築する. 2)検出の高感度化に向けた選別抗体の標識方法を検討する. 3)食品中に含まれるアレルギーの原因となるタンパク質の安価で,簡便な検出法を構築する.
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研究成果の概要 |
本研究では,ブレビバチルス菌の細胞表面に機能性分子を提示する技術の構築を検討した.様々なソーティングシグナルモチーフ配列を持つ基質ペプチドを用い,Sortaseのトランスペプチターゼ活性を測定するとともに、ブレビバチルス菌細胞表層へのタンパク質提示を試みた。タンパク質に融合したHiBiTを利用して表層への提示を評価したところ、標的とするタンパク質を提示できること,相互作用するブレビバチルス菌を分別・分取できる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ブレビバチルス菌の細胞表面に機能性分子を提示できることを示した。期間内に、アレルギーコンポーネントと相互作用する分子の取得までには至らなかったが、その基礎が構築できたことから、今後、食品検査等への応用が期待できる。また、選別された分子の調製において、ブレビバチルス菌は培養が容易なグラム陽性菌で、エンドトキシン活性を持たず、糖鎖などの翻訳後修飾もないことから、安全、安価で簡便に、高品質な分子の提供が期待できる。
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