研究課題/領域番号 |
20K05891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
西 甲介 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (80578097)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ドコサヘキサエン酸 / アレルギー / 魚油 / マスト細胞 / DHA / 構造活性相関 / ドコサヘキサエノイルエタノールアミド / T細胞 / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、DHEAによるT細胞の機能調節の機序の解明を試みる。これにより、DHEAの作用点を同定することができ、アレルギー根治に重要な未知の標的因子の発見に繋がる可能性がある。さらに、免疫寛容を誘導するDHEAの作用機序を明らかにすることにより、DHEAを利用したアレルギーの症状緩和や根治に導く手法の確立に展開できる。 次に、DHEAと異なる脂肪酸構造をもつ類縁体の活性を評価する。様々な脂肪酸構造とT細胞機能調節との相関関係を理解することは、アレルギーの症状緩和や根治に導く機能性食品や医薬品の開発に向けて重要な基盤的知見となる。
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研究成果の概要 |
魚油の主成分であるドコサヘキサエン酸の代謝物の一つであるドコサヘキサエノイルエタノールアミドにアレルギー発症予防の可能性を見出した。また、長鎖脂肪酸と2-アミノエタノールとの縮合体を種々合成し、ラット好塩基球細胞株RBL-2H3細胞の抗原誘導性脱顆粒への影響を評価した結果、n-3多価不飽和脂肪酸エタノールアミドは脱顆粒を抑制すること、n-6多価不飽和脂肪酸エタノールアミドは脱顆粒を抑制しないことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本人の約半数がなんらかのアレルギー疾患に罹患しているといわれており、アレルギーは現代の日本人にとって、最も身近な非感染性疾患の一つである。アレルギーの治療には主に抗ヒスタミン薬が使用されるが、眠気、口渇、頭痛などの有害な副作用を伴う場合が多い。 本研究の成果として、魚油の摂取がアレルギー発症の予防に関連する可能性を示すことができた。また、各種脂肪酸の摂取とアレルギー予防との関連性の一端を明らかにすることができた。
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