研究課題/領域番号 |
20K05915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
横山 知永子 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 教授 (90200914)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プロスタサイクリン / PGI2 / 腎障害 / 多価不飽和脂肪酸 / 不飽和脂肪酸 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、老化や生活習慣病が引き起こす慢性腎臓病などの腎障害の予防と改善を目標に、血管の機能維持に重要な働きを担うプロスタサイクリン(PGI2)を欠乏させたマウスに発症する慢性腎臓病様の腎血管障害を解析し、腎および血管保護作用におけるPGI2と脂肪細胞から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)との関連性、ならびにPGI2欠乏による血管の恒常性維持低下がもたらす病態に対するn-3系多価不飽和脂肪酸の病態改善・予防効果について明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
生活習慣病の治療・予防としてエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのn-3系多価不飽和脂肪酸の臨床的効果が数多く示されており、積極的な摂取や食事栄養療法に取り入れられている。しかしながら、これらの作用機序の詳細はいまだ明らかではない。プロスタサイクリン(PGI2)は、n-6系必須多価不飽和脂肪酸のアラキドン酸から産生される新血管系の恒常性維持に重要な働きを担う生理活性物質である。一方、IP受容体を介した経路では炎症亢進に関与することが明らかになっている。本研究では、様々な組織培養細胞に対するn-3系脂肪酸の影響を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
n-3系多価不飽和脂肪酸の具体的な分子メカニズムや細胞レベルの作用機序を明らかにすることは、臨床的効果を裏付けるためにも重要である。n-3系不飽和脂肪酸が様々な組織培養細胞に与える影響が詳細に検討されつつあり、本研究においては、n-3系不飽和脂肪酸が脂肪細胞、肝細胞、腎尿細管細胞などの細胞レベルでどのようにして炎症反応を調節し、血管機能やその他の生理プロセスに影響を与えるかを理解するための重要な一歩であり、生活習慣病が引き起こす慢性腎臓病の予防や治療法開発に寄与すると考える。
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