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小腸からのコレステロール排出促進による粥状プラーク形成の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 20K05931
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

中野 貴成  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20406474)

研究分担者 青地 英和  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (40646478)
井上 郁夫  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60232526)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード植物ステロール / 動脈硬化 / APOE欠損マウス / コレステロール逆輸送 / 腸管吸収 / fecal neutral sterol / Niemann-Pick C1-like1 / 小腸 / 腸管経由コレステロール逆輸送
研究開始時の研究の概要

コレステロールはその生合成および小腸からの吸収によって生体内に供給され、肝臓と小腸から排出される。小腸はコレステロール排出全体の1/3以上を担い、それは様々な手段で数倍に促進できる経路である。大規模な疫学研究の結果は小腸からの排出の促進が、大幅に動脈硬化を抑制しうることを示唆した。
本研究の目的は、小腸コレステロール排出の促進によって動脈硬化巣である粥状プラークの形成が抑制されるか否かを検証することである。具体的にはその排出を促進する植物ステロールを動脈硬化モデルマウスに与え、粥状プラーク形成を定量評価し、その臨床的な有用性を明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、血中コレステロール濃度を低下させずとも小腸コレステロール排出の促進によって動脈硬化巣である粥状プラークの形成が抑制されるか否かを検証した。植物ステロールを動脈硬化モデルマウスに与え、粥状プラーク形成と動脈弓コレステロール蓄積を定量評価した。また腸管からのコレステロール排出は糞便中のコレステロールならびにその代謝産物の総量を、ガスクロマトグラフィーを用いて定量した。その結果、植物ステロール0.125%混餌では血中のコレステロール濃度を低下させずに動脈硬化を半減させることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物ステロールは小腸からのコレステロールの吸収を阻害することで動脈硬化を抑制していると考えられてきた。しかし、動脈硬化モデルマウスに吸収阻害を起こさない程度の低用量の植物ステロールを与えても、明かな動脈硬化抑制効果を示した。このことから植物ステロールには前述の機序では説明されない薬理効果があることを本研究は示した。この知見は少量の植物ステロールでも十分な効果が期待出来るという当初の期待に合致し、さらに本成分を予防医学的観点から活用する基盤を提供する成果を得た。この成果はその機序を解明し、機能性食品としてその安全性が信頼されるものになるような研究を促進させる起点となりえる。

報告書

(2件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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