研究課題/領域番号 |
20K05936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
日野 真吾 静岡大学, 農学部, 准教授 (70547025)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルカリフォスファターゼ / エンドトキセミア / リポポリサッカライド / LPS / メタボリックエンドトキセミア / アルカリホスファターゼ / 腸内細菌 / エンドトキシン / 腸内細菌叢 / 全粒粉 |
研究開始時の研究の概要 |
腸内細菌が産生するLPSの血中移行により惹起される炎症 (metabolic endotoxemia)が, 生活習慣病をはじめとする種々の慢性疾患の背景にあることが示唆されている。一方,腸管型アルカリホスファターゼ (IAP) がLPSを弱毒化する機能を有する。食事による内因性のIAPを誘導は, メタボリックシンドロームの有望な予防・治療法となる可能性がある。本研究課題では,食事による内因性IAPの誘導因子およびLPS無毒化,メタボリックシンドロームの発症・増悪阻止作用を明らかにするとともに,小腸上部に高発現するIAPが腸内細菌叢に由来するLPSを弱毒化する機序の解析を試みる。
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研究成果の概要 |
腸内細菌が産生するリポポリサッカライド(LPS)の血中移行を介して惹起される炎症 が種々の慢性疾患の背景にあることが示唆されている。一方,腸管型アルカリホスファターゼ (IAP) がLPSを弱毒化する機能を有することが遺伝子破壊動物を用いた試験で示された。本研究課題では,IAPを誘導する食事成分の探索とその有効性の検証を目的として実施した。本課題において腸管でのアルカリフォスファターゼ活性およびLPS分解活性を高める食事成分として発芽玄米を見出した。一方で,このアルカリフォスファターゼ活性の上昇は既報から推定されるIAPの増加によるものではなく,別の分子種の増加によることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題において腸管でのアルカリフォスファターゼ活性(AP)およびLPS分解活性を高める食事成分として新規に発芽玄米を見出した。一方で,このAP活性の上昇は既報から推定されるIAPの増加によるものではないことが示唆された。これらの結果は,既報の経路とは異なるLPS無毒化経路の存在を示唆しており,LPS無毒化による生活習慣病の発症予防および腸管恒常性維持という点において新しい視点を提供すると考えられる。
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