研究課題/領域番号 |
20K05937
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 (2022) 京都工芸繊維大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
田嶋 邦彦 愛媛大学, 農学研究科, 研究員 (50163457)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | スーパーオキシドラジカル / HPLC-ESR / 電子スピン共鳴 / 抗酸化活性 / ESRクロマトグラム / 緑黄色野菜 / 水溶性成分 / 行者ニンニク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、申請者が独 自に開発した HPLC-ESR 装置を用いて、着色性青果物の水溶性成分に含まれる着色成分と非着色 成分のスーパーオキシドラジカル(SOR)消去活性を分離して評価し、得られた知見から機能性青果物の品質と機能性を多角的に評価する基盤技術を確立する。そして、含着色成分機能性青果物に含まれる多数の機能性成分が複合的に作用して、青果物に由来する生物活性を発現する可能性を提案する。本研究の成果を基盤として、「科学的に保証された高機能性青果物の評価 技術」を農業界に提供することが本研究の最終的な目標である。
|
研究成果の概要 |
本研究では、HPLCと流通型ESR装置を融合したHPLC-ESR装置を開発し、カラム溶出物質のスーパーオキシドラジカル(以下、SOR)消去化活性をESRクロマトグラムとして観測した。ESRクロマトグラムの定量的な解析からカラム溶出物のSOR消去活性評価するために基準物質としてコーヒー酸(CA)を選択した。本研究ではESRクロマトグラムをCA換算濃度([CAeq.])に変換し、その面積強度から各成分のSOR消去活性を数値化する手法を確立した。HPLC-ESR法を青果物、果汁および飲料に応用することで、主要なSOR消去活性物質の寄与を定量的な評価が実現した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近、優れたスパーオキシドラジカル(以下、SOR)消去活性を備えた青果物、果汁および飲料の積極的な摂取が健康維持に寄与することが広く認知され、SOR消去活性を指標とする青果物および関連食品の開発が続けられている。従来のSOR消去活性評価法では、青果物水溶性成分のSOR消去活性を混合物の状態で計測しているため、主要成分の濃度と活性については不明であった。本研究で確立したHPLC-ESR分析法では、青果物に含まれる主要成分をカラム分離し、それらのSOR消去活性のオンライン分析が可能であり、我が国の食品機能評価の分野への貢献が期待できる。
|