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スィートソルガムの緑肥利用による作物の高付加価値化栽培システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K05991
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39020:作物生産科学関連
研究機関茨城大学

研究代表者

浅木 直美  茨城大学, 農学部, 准教授 (40571419)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード緑肥 / ウコン / クルクミン / ソルガム / 土壌養分動態 / スィートソルガム / 作物残渣 / 収量 / 品質 / 糖蓄積 / 土壌由来窒素 / 化学肥料由来窒素
研究開始時の研究の概要

スィートソルガムは、茎に多量の糖を蓄積するアフリカ原産の大型の植物である。調査と予備実験において、このスィートソルガムを緑肥として利用し、その後作にショウガやウコンを栽培すると、ショウガやウコンの収量とそれらに含まれる機能性成分(ジンゲロールやクルクミン)濃度が増加し品質が向上する可能性を見出した。
そこで、調査・予備実験での知見に基づき、スィートソルガムの緑肥利用により作物の収量と品質が向上する要因を明らかにする。そして、農業の活性化につなげるために、耕作放棄地や休耕地などを有効利用したスィートソルガム栽培と後作物の高収量・高品質生産を可能にする栽培技術の基礎を確立することを目的とする。

研究成果の概要

緑肥としてスイートソルガム(SS)やグレインソルガム(GS)を利用することが後作ウコン栽培土壌の化学性とウコンの収量および品質に及ぼす影響を圃場試験とポット試験により検討した。
試験の結果、緑肥の種類によって後作ウコン栽培土壌の養分(窒素、リン酸、カリ)動態が変化すること、特に、ウコン生育後半の土壌無機態窒素濃度と収穫時ウコン根茎中の窒素濃度との間、および根茎中の窒素濃度とクルクミン含有率との間に、有意な負の相関関係が認められ、緑肥利用による後作ウコン栽培土壌窒素動態の変化がウコン根茎の品質に影響する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究より、緑肥を利用することによって後作物栽培土壌の養分動態が変化しその結果、作物の品質に対しても改善効果を有するする可能性が示唆された。耕作放棄地などを利用して緑肥作物との輪作体系を構築することで、農耕地を維持管理し作物の収量や品質を向上できる技術を開発できる可能性がある。
食料の安定供給や多面的機能の発揮を図っていくために、今後とも国内農業の基盤である農地を確保していく必要がある。さらに、鳥獣被害防止のためにも、荒廃農地の増加を防ぎ、農耕地を維持し周辺の環境を維持管理するために、この緑肥利用の技術が有効と考えられ、社会的な意義が大きい。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ソルガムの緑肥利用とカリ施肥が土壌の化学性と後作ウコンの収量・品質におよぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐彩・坂上伸生・浅木直美
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会講演会(2023年9月,愛媛)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] スィートソルガムの緑肥利用がウコンの収量と品質におよぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      浅木直美・坂上伸生
    • 学会等名
      日本熱帯農業学会第131回講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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