研究課題/領域番号 |
20K06016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤田 尚子 岡山大学, 環境生命科学学域, 特任助教 (50646966)
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研究分担者 |
赤木 剛士 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (50611919)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 開花性 / 花寿命 / 雌雄異株 / ヒロハノマンテマ / 黒穂菌 / 性的二型 / 性操作 / 植物微生物相互作用 / 花の性 / 性表現 / 開花期 / 植物の性 |
研究開始時の研究の概要 |
花の性表現・開花期・寿命は繁殖率・生存率を左右する重要形質であると同時に、花の品質にも大きく影響する。本研究では、マンテマ属植物における菌感染による性・開花期・寿命の表現型変動の原因因子を特定し、外的因子による重要花形質の改変の可能性を探索する。
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研究成果の概要 |
本研究では、花の重要形質「開花」「性」「花寿命」の人為的改変技術の開発を目指し、植物の遺伝的な性と開花期・花寿命の関係性に着目し、菌による外因的な性転換誘導を利用し、性表現の変化による開花期・花寿命の変動を検証した。その結果、開花期については性表現の変化に伴って変動することがわかった。また、性表現に関わらず、菌感染に花延命効果があることが見出された。これらの決定経路の関係性や、それに伴う発現機構について分子生物学的解析を行い、「開花」と「性」の制御因子AGL24と「花寿命」制御因子EIN3を特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では環境的な性変化という未開拓分野において、微生物との相互ネットワークおよび鍵となる分子制御機作を追究した。同時に、外来因子(菌)による、性と連動した花の品質に大きく関わる開花性・寿命(保存性)の影響についても調査を行い、この機構解明によって、植物自身の内的な遺伝的・環境的因子に依存しない、外的影響による新しい品質保持機構に対しての知見が得られる可能性を見出した。
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