研究課題/領域番号 |
20K06025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
黒瀬 義孝 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, チーム長 (80355651)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 模擬植物(根) / 土壌のマトリックポテンシャル / テンシオメーター / 乾燥ストレス / 土壌水分計 / マトリックポテンシャル / 簡易土壌水分計 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者が開発した簡易土壌水分計の測定手法をテンシオメーターに組み込むとともに、ポーラスカップの周囲に透水性資材を充填した模擬植物(根)を開発する。模擬植物(根)をテンシオメーターとして機能させつつ、テンシオメーターの測定限界(pF3.0)に達してからはポーラスカップからの滲出水量を指標に土壌のマトリックポテンシャルを測定する手法を開発する。長い歴史を持つテンシオメーターの測定に革新をもたらす。
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研究成果の概要 |
テンシオメーターに透明の塩ビ管(φ25×1000mm)を取り付けた測器を開発した。この測器は、ポーラスカップの周囲に透水性資材(荒木田土)を充填して設置する。この状態の測器を模擬植物(根)とした。模擬植物(根)をテンシオメーターとして機能させつつ、テンシオメーターの測定限界に達してからはポーラスカップからの滲出水量を指標に土壌のマトリックポテンシャルが測定できることを明らかにした。模擬植物(根)により、テンシオメーターの測定限界を超えてpF4付近まで測定でき、テンシオメーターでは測定できなかった砂や礫でも測定できるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土壌のマトリックポテンシャルを測定するテンシオメーターは優れた測器であるが、pF2.7が実用上の測定限界であり、砂や礫では測定できない弱点があった。模擬植物(根)はこれらの弱点を克服した測器であり、長い歴史を持つテンシオメーターの測定に革新をもたらした。模擬植物(根)の指示値である滲出水量は塩ビ管内の水位低下量に置き換えられ、真空計を読み取るテンシオメーターと同様に、簡単に使える土壌水分計である。テンシオメーターに透明の塩ビ管を取り付け、ポーラスカップの周囲に透水性資材を充填するだけの改良のため、テンシオメーターと同程度の価格で作製でき、生産現場での利用が期待される。
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