研究課題/領域番号 |
20K06033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松原 陽一 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (40301212)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | シソ科ハーブ / 混植 / 成長促進 / 環境ストレス耐性 / 2次代謝成分 / メタボローム / 遊離アミノ酸 / バイオスティミュラント / 野菜 / シソ科植物 / コンパニオンプランツ / 植物成長促進 |
研究開始時の研究の概要 |
シソ科植物の混植による植物成長促進効果については、バジル・トマトを事例に、これまで数種の組合せが経験的に知られている。しかし、混植による植物成長促進機構については科学的に明らかにされていない点が多い。本研究では、シソ科植物の混植による植物成長促進機構について生物・化学的因子の解明を行い、その作用機序を野菜の新規成長改善法として応用することを目的とする。
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研究成果の概要 |
シソ科植物の混植による植物成長促進機構については科学的に明らかにされていない点が多い。本研究は、1次・2次代謝成分変動解析を主体に行った。トマトでは数種ハーブの混植により、2次代謝成分及び遊離アミノ酸増大に起因する成長促進効果が確認された。一方、シソ科植物の茎葉水抽出液等により、イチゴ・メロンでは成長促進、耐病性、高温障害軽減がみられ、菌根菌併用処理によりそれらの効果が増大する場合もあった。以上のことから、シソ科植物を用いた新規成長改善法及び菌根菌併用による宿主植物代謝成分のプライミング作用が存在し、プライミングによる成長・環境ストレス応答改善が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、シソ科植物(ハーブ)混植による植物体成長促進には、主に2次代謝成分変動によるプライミング作用が密接に関わっていることを示唆した。また、シソ科植物の抽出液等処理により、混植せずに植物体成長促進、収量性向上、環境ストレス耐性向上を図れることを明らかにした。一方、これらの効果は、有用微生物である菌根菌の併用処理によって高まることも示唆された。これらの成果は、化学肥料及び化学農薬の低減化を図る手法として、植物栽培全般に貢献出来る手法に繋がると考えられる。
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