研究課題/領域番号 |
20K06039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
森谷 茂樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (90391474)
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研究分担者 |
北本 尚子 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (70447241)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リンゴ / ウイルス / 高接病 / 相互作用 / 病害抵抗性 / 果樹 / ウイルス病 / 遺伝子発現 |
研究開始時の研究の概要 |
リンゴクロロティックリーフスポットウイルス(ACLSV)を病原としてリンゴ属植物で発生する高接病について、発症メカニズムを明らかにすることを目的として、①マルバカイドウの有する高接ぎ病感受性原因遺伝子Cv2のファインマッピング、②候補領域の全塩基配列の解読、および③候補遺伝子の発現解析を行って、Cv2がどのような遺伝子であるか明らかにする。
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研究成果の概要 |
リンゴ高接病の発症メカニズムを解明するため、「マルバカイドウ」由来の感受性原因遺伝子Cv2の遺伝子本体を明らかにしようとした。F1集団約1000個体を用いたファインマッピングの結果、Cv2はDNAマーカーMdo.chr14.12とMdo.chr14.14との間に座乗することを明らかにした。BACライブラリーを用いた塩基配列解析の結果、本領域の大きさはリンゴゲノム情報の94kbに対して「マルバカイドウ」では294kbと非常に大きかった。この違いは、周辺領域が重複を伴いながら挿入されていることが原因であった。挿入領域内に存在する候補遺伝子が葉において発現していることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにあまり解明されていなかったリンゴ高接病の発症メカニズムについて、リンゴの持つ罹病性遺伝子の面から知見を得ることができた。先行研究と合わせて、より詳細な発症メカニズムの仮説を立てることが可能となった。今後の研究を進めることで、リンゴとウイルスの相互作用について明らかにすることができる。 近年、シードル生産が注目されるに伴い、古品種を栽培することへの関心が高まっているが、古品種は高頻度で高接病のウイルスを保毒しているリスクがある。本研究によって高接病への関心が高まり、無理解な接ぎ木増殖によるウイルスの蔓延が抑止されることを期待している。
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