研究課題/領域番号 |
20K06049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
大木 進野 北陸先端科学技術大学院大学, ナノマテリアルテクノロジーセンター, 教授 (70250420)
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研究分担者 |
五十棲 規嘉 北陸先端科学技術大学院大学, ナノマテリアルテクノロジーセンター, 研究員 (30804512)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エフェクター / 相分離 / 天然変性タンパク質 / 液液相分離 / 機能 / 構造 / 相互作用 / NMR |
研究開始時の研究の概要 |
植物病原糸状菌の一種であるウリ類炭疽病菌が植物に感染する際に働くエフェクターの1つであるDN3の作用機序を解明する。DN3の標的探索や相互作用解析などの構造機能相関を調べる分子生物学・構造生物学のスタンダードな実験に加え、状態機能相関に着目してDN3の液滴(ドロプレット)化を調べる実験も行う。さらにはこれを拡張し、細胞内でのDN3の局在に関しても実験的に情報を得る。多階層の時間・空間分解能で研究を展開し、構造・状態・機能の3つの相関に基づいてDN3の働きを分子レベルで明らかにする。
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研究成果の概要 |
ウリ科植物病原菌由来のエフェクター分子の1つであるDN3について、その構造と機能を明らかにすることが本課題の目的である。特に、特定の安定な立体構造を有していないDN3が液液相分離を起こすのかどうかという点に着目し、その性質を調べた。研究手法にはNMR(核磁気共鳴分光法)のほかSEM(走査型電子顕微鏡)を用いて構造的な情報を取得し、MS(質量分析)を活用することで、DN3の標的分子の探索も行った。NMRやSEMの結果、DN3が液滴(ドロプレット)を形成することを明らかにすることができ、その大きさについても情報を得ることが出来た。また、MSの結果からは標的分子の候補が絞れつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的な人口増加による食糧不足を解決するために基礎研究が貢献できる分野のひとつが、植物の感染病のメカニズムの解明である。本課題では、ウリ科植物病原菌が分泌する感染原因タンパク質のひとつに着目し、その分子の構造や性質から機能を解明しようと試みた。
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