研究課題/領域番号 |
20K06067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
篠田 徹郎 福島大学, 食農学類, 教授 (10355620)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 幼若ホルモン / 集合フェロモン / カメムシ / JHAMT / メチル基転移酵素 / 生合成 / フェロモン / 逆化学生態学 / 酵素 / 進化 |
研究開始時の研究の概要 |
一部のカメムシ類やコガネムシ類が産生する、幼若ホルモン(JH)と類似のカルボキシメチル(CM)基を有する特殊な集合フェロモン(CM型フェロモン)の生合成機構を解明する。特に、JHとCM型フェロモンの構造的類似性に着目し、逆化学生態学的アプローチにより、CM型フェロモンの生合成に関わるメチル基転移酵素遺伝子を同定する。それによりこれまで独立に研究されてきたJHと昆虫フェロモンの生合成の関連性に光を当て、昆虫フェロモンの多様化をもたらした進化的要因の解析基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
チャバネアオカメムシの集合フェロモン(MDT)の合成に関わる酵素遺伝子の同定、および合成器官の同定を目的に、幼若ホルモン酸メチル基転移酵素(JHAMT)様遺伝子に着目して研究を行った。その結果、本種には7種のJHAMT様遺伝子が存在しており、そのうちの一つL2がMDTの合成に関与する可能性が高いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまで不明であったチャバネアオカメムシの集合フェロモンの生合成酵素遺伝子および生合成器官に関する新規な知見が得られた。本種以外にも、カメムシ類やコガネムシ類には類似の構造を持つ集合フェロモンを生産する種が多数おり、本研究は集合フェロモンを利用した新たな農業害虫の防除法開発に貢献する。
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