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長寿命・多産を可能にするヤマトシロアリの生体分子機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K06074
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39050:昆虫科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

井内 良仁  山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (60272069)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードヤマトシロアリ / 超長寿命 / 代謝調節 / 抗酸化システム / 遺伝子発現制御 / 尿酸 / コエンザイムQ10 / ビタミンE / 超長寿命生物 / 生存戦略 / 活性酸素 / 抗酸化 / 長寿命 / シロアリ / 抗酸化酵素 / 低酸素 / 長寿命解析 / 代謝制御
研究開始時の研究の概要

短寿命の昆虫種の中にあって「寿命と生殖のトレードオフ」を打ち破り, 10年以上の超長 寿命と多産を可能にしたシロアリ生殖虫の生存戦略について, ヒトの老化抑制・健康寿命延長に繋がるような知見を得ることを目的とする。活性酸素による酸化ストレスに対する抗酸化システムについて検討し, ヤマトシロアリが優れた抗酸化システムと低酸素環境順応能力を備えていることが分かりつつある。本研究ではこの抗酸化システムについて更に詳しく検討すると共に, 傷害修復能力・生体分子の品質管理・ミトコンドリア機能にいたる保護能力について, 生化学的・分子生物学的な解析を行う。

研究成果の概要

短命な昆虫の中で30年以上という超長寿命を誇るヤマトシロアリ生殖虫が、いかにしてその長寿命を可能にしているのかを生化学的に明らかにする研究である。生殖虫(女王)とワーカーを比較した結果、女王はミトコンドリアで働く抗酸化物質コエンザイムQ10ならびに膜脂質で抗酸化に重要なビタミンEを大量に含有することがわかった。また、ワーカー体内で抗酸化に働くと考えられる尿酸については、巣内から出されることで体内での生合成のスイッチがオンとなり、糖代謝系ならびに尿酸合成系の遺伝子群を全て活性化させることで大量に合成することが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今までの長寿命研究はショウジョウバエやマウスなど、もともと極端に短寿命の動物を用いて行われてきた。ヤマトシロアリに代表される極端に長寿命な動物は、いかにしてその長寿命を可能にしているのか、その時に体はどうなっているのかについての情報は皆無であった。この研究によって、活性酸素に代表される酸化ストレスに対抗する強力な抗酸化システムを備えることが、我々にとっても長寿を実現する一つの方法となる可能性を示した。

報告書

(3件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 尿酸に注目したヤマトシロアリ長寿命の解析2021

    • 著者名/発表者名
      梶原由貴, 中筋勇希, 木村洋貴, 有本隼人, 田崎英祐, 井内良仁
    • 学会等名
      日本酸化ストレス学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会性昆虫の個体を超えた代謝ネットワーク研究に挑む2021

    • 著者名/発表者名
      田崎英祐, 井内良仁, 松浦健二
    • 学会等名
      日本応用動物昆虫学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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