研究課題/領域番号 |
20K06086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大舘 智志 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (60292041)
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研究分担者 |
荒木 仁志 北海道大学, 農学研究院, 教授 (20707129)
河合 久仁子 東海大学, 生物学部, 教授 (60451415)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エゾシカ / ヨーロッパミンク / 環境DNA / 生息モニタリング / クリリスク自然保護区 / 国後島 / 択捉島 / ヒグマ / コクガン / 狩猟 / 根室市 / トガリネズミ / ラッコ / 北方領土 / 動物相 |
研究開始時の研究の概要 |
世界的にも特異で貴重な動植物とランドスケープを有する北方四島の自然環境保全のために陸棲脊椎動物相の継続的モニタリングを行う調査プロトコルを確立する。とくに、国後島に北海道本島から渡って近年定着した思われるエゾシカと、原住地では絶滅寸前であるが毛皮獣として国後島に導入されて野生個体群が見られるヨーロッパミンクをもっとも重要なモニタリングの対象動物とする。エゾシカはこの他に歯舞群島にもしばしば漂着している。本研究では、北方領土の自然保全のためのエゾシカのモニタリングと絶滅寸前のヨーロッパミンクの生息のモニタリングに特に留意して研究を遂行する。
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研究成果の概要 |
北方領土(千島列島南部)における、陸生動物とりわけエゾシカとヨーロッパミンクの生息状況のモニタリングを野外観察および環境DNAによる手法で調査した。社会的情勢により、本研究課題の期間である令和2年度から4年度は現地に行くことができなかった。しかしそれ以前に採取した環境DNAおよびロシアのクリリスク自然保護区の現地調査により、エゾシカとヨーロッパミンクの生息状況の大まかな状況がモニタリングできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的諸事情により訪問が極めて難しい北方領土における生態系保全上の注目すべきエゾシカおよびヨーロッパミンクの北方領土における生息状況が本研究により明らかにされた。植生や地形に大きな影響を及ぼすと考えられるエゾシカについては、定着が見られず、また移入種ではあるが世界的な絶滅危惧種であるヨーロッパミンクについては生息が継続して確認された。研究期間中の現地訪問が不可能であったのにも関わらず、これらの情報は北方領土の自然保護に関してとても重要であり大きな社会的意義がある。
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