研究課題/領域番号 |
20K06137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉田 俊也 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (60312401)
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研究分担者 |
大野 泰之 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林業試験場, 研究主幹 (30414246)
大崎 久司 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林産試験場, 主査 (50446291)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 天然更新補助作業 / 広葉樹 / カンバ類 / 除間伐 / 木材特性 / 天然林施業 / 更新補助作業 / 材質 / 広葉樹施業 / 除伐・間伐 / 材質評価 |
研究開始時の研究の概要 |
林齢の異なるカンバ(シラカンバ、ダケカンバ)二次林を対象に、保育作業(除間伐)の効果を明らかにするとともに、試験用の伐採時に生じる材を利用して、材の特性と立木の育成環境との関係を明らかにし、小径木を含む、新たな需要に即した保育管理を具体的に提案する。カンバ二次林は、資源量が多くかつ再生が比較的容易であるため、本研究による育成技術の確立は、地域の森林資源管理施策上、低コストな新しいオプションとなることが期待される。
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研究成果の概要 |
天然更新を用いた広葉樹の育成方法を体系化するために、更新および除間伐作業の現時点における課題を整理しそれぞれを解決するとともに、近年の新たな木材利用の動向を参照して、樹種ごとの付加価値を最大化するための育林技術を提案することを目的とした。 天然更新補助作業については、成林の確実性が高い立地条件を示すとともに、成長と植生回復を飛躍的に高める改良手法の効果を示した。保育作業については、間伐の長期的な効果を検証し、その有効性および適用条件を示した。さらに、材の特性について、材を利用する際の欠点および特定用途への利用適正を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本における森林施業研究は、針葉樹人工林を取り扱う課題が中心であり、その効率的な実施を目指した各種の技術開発が進められている。一方で、本研究では、針葉樹人工林の代替となる施業システムのひとつとして「カンバ林業」を提案した。カンバ類の育成は、天然更新に依存することができるため成林のコストが低い。また一方で、加工技術等の進展によって、小径木も含め、新しい需要が生まれている。本研究の成果は、北海道・東日本の広域の森林への社会実装にむけて、造林・育林・利用の面での進展を成果として示した。
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