研究課題/領域番号 |
20K06142
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小田 あゆみ 信州大学, 学術研究院農学系, 助手 (40571609)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 窒素同位体比 / 北方林 / 硝酸態窒素 / 窒素利用 / 樹種特性 / 窒素吸収 |
研究開始時の研究の概要 |
硝酸態窒素は熱帯や温帯の森林では植物の重要な窒素源の一つだが、低温環境下では生成されにくく、北方林生態系の窒素源として考慮されていなかった。しかし近年、同位体比分析技術の発展により、低温環境下に生育する植物の葉の液胞に土壌由来の硝酸態窒素が存在し利用されていることが確認され、土壌中には見えない硝酸態窒素も植物の窒素源となっている可能性が出てきた。そこで本課題では、現存量の大きい樹木種の葉内に硝酸態窒素が存在するかどうかスクリーニング調査をおこない、同位体分析により北方林生態系における樹木の硝酸態窒素利用実態の解明を試みる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、これまで北方林や高標高域の低温環境下の森林土壌中に少なく、樹木の窒素源として考慮されていなかった硝酸態窒素について、樹木の窒素源としての役割と樹種ごとの吸収利用能力について明らかにした。その結果、硝酸態窒素は樹種によって吸収能が異なり、吸収利用している樹種でも、斜面内の位置や標高などの生育環境によって吸収量が変化することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまで土壌中の存在量が少なく、通常の分析では検出が難しかった硝酸態窒素の樹種ごとの利用実態を明らかにし、北方林樹木の生産性に関わる土壌からの窒素吸収モデルを精緻化できる可能性がある。
|