研究課題
基盤研究(C)
酵素グルクロノイルエステラーゼ(GE)は、木質中のリグニン-多糖間エステル結合を切断する活性を持つことから、木質バイオマスの成分分離に利用可能と期待される。しかし、実バイオマスに対するGEの作用は十分には調べられていない。本研究では、NMR法によって木質バイオマス中のリグニン-多糖間エステル結合切断を直接観測し、実バイオマスに対するGEの活性を評価する。さらに、GEの立体構造、および木質の各成分との相互作用解析を行う。これによりGEがリグニンや多糖と結合し、エステル結合を切断する分子機構を解明する。