研究課題/領域番号 |
20K06165
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
吉原 浩 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 教授 (30210751)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 木材 / 木質材料 / 変形特性 / 強度特性 / 欠陥 / 力学的特性 / 実験的評価 / 評価法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,無欠点材料から様々な性状の欠陥が含まれる材料の変形および強度特性を包括的に予測できる木材および木質材料独自の新しい評価法を確立することである。この目的を達成するために,以下の①から③について明らかにする。 ① 木材および木質材料の変形および強度特性の評価における従来の力学理論の適用性 ② 木材および木質材料に様々な大きさ,形状の欠陥が様々な位置に含まれた際の変形および強度特性(異方性や木質材料を構成する材料の影響など) ③ 木材および木質材料が,実際の構造物で想定される複合応力状態に置かれた場合の変形および強度特性
|
研究成果の概要 |
木材や木質材料を構造物に使用する際,その変形および強度特性は材料に含まれる欠陥の大きさ,形状および欠陥の位置などの性状に大きく支配される。しかし,こうした欠陥の影響についてはいまだに十分に解明されているとは言えず,欠陥を有する材料の変形および強度特性の統一的な評価法は確立していない。そこで本研究では,無欠点材料から様々な性状の欠陥が含まれる材料の変形および強度特性を包括的に予測できる木材および木質材料独自の評価方法の確立を目指し,試験体の様々な位置に様々な大きさの欠陥(円孔)を導入して数種の力学的特性の評価試験を実施した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,大型の建築物に木材や木質材料を使用することが増えてきている。構造物の性能規定化によって木材や木質材料への要求性能が明確になり,より厳しい目を向けられるようになってきた。特に,木材や木質材料の強度特性には材料に含まれる欠陥の大きさ,形状および欠陥の位置などの多様な性状が影響する。したがって,木材や木質材料に含まれる欠陥がその変形や強度特性に影響を及ぼすメカニズムを包括的に説明し得る理論を解明することで,上述した建築構造物の安全性の評価が可能になるというきわめて重要な課題である。
|