研究課題/領域番号 |
20K06197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
芦田 拡士 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (00603862)
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研究分担者 |
安藤 靖浩 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (30261340)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | マグロ / 繁殖投資量 / 産卵数 / 脂肪酸 / 脂質 / クロマグロ |
研究開始時の研究の概要 |
クロマグロの産卵場は日本周辺に3つ(南西諸島, 日本海, 常磐・三陸沖)あることが知られている。海域ごとに親魚の繁殖特性値 (例えば年齢・産卵数・産卵水温) が異なることが明らかになっているが、各産卵場の繁殖特性がクロマグロ資源の再生産~加入過程において与える影響は未解明である。本申請課題では、産卵数と卵内の脂質・脂肪酸量を用いて、卵の質的要素を考慮した個体の繁殖投資量を推定し、親魚の産卵能力を明らかにする。
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研究成果の概要 |
クロマグロにおいて個体の1回産卵に産みだされる卵数と卵の1個中の総脂肪酸量を用いて1回の産卵で支出される脂肪酸量(繁殖投資量)を推定し、産卵場間 (南西諸島、日本海、常磐・三陸沖) で比較した。推定された卵1個あたりの総脂肪酸量および1回あたりの産卵数は海域間で異なり、これらは尾叉長、肥満度などの内的要因、水温などの外的要因の影響を受ける可能性が示唆された。推定された繁殖投資量は南西諸島の個体で最も大きくなり、水温や個体の体サイズと正の相関を持つことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に、魚類の繁殖能力は産みだす卵の数をベースに評価されてきた、本研究では産卵数に加え、卵内の総脂肪酸量を用いて、繁殖投資量を推定して産卵能力を評価したことに学術的意義がある。本研究の成果は、水産上重要種であり、社会的にも関心の高いクロマグロの再生産構造の理解や産卵能力の高い産卵場の特定に供するための有用な知見となる。
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