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ヒメジは動く触鬚としわしわの顔面葉を使ってどのように餌の位置を特定するのか?

研究課題

研究課題/領域番号 20K06225
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40040:水圏生命科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 直之  名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (80256974)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード真骨魚 / 感覚 / 運動 / 脳 / 行動 / 進化 / 味覚 / ヒメジ / オジサン / 神経回路 / 神経系 / 触鬚 / 魚 / 味蕾 / 味覚中枢
研究開始時の研究の概要

ヒメジ類は動かすことのできるヒゲをもっており、ヒゲの表面で感じる味覚によって餌を探索する。ヒゲの味覚は延髄の顔面葉に送られている。ヒゲの向いている方向と味覚の情報を統合することによって、顔面葉は餌が空間内のどこにあるのか把握していると思われる、しかしながら、そのメカニズムは不明である。本研究は、神経回路や微細な神経の末梢における分布の調査法を駆使して、この問題を明らかにする。また、ヒメジの味覚装置だけでなく、皮膚に存在する感覚装置全般についても魚類ではよくわかっていない点が多く、これについてもヒメジ類のみならず、さまざまな魚種で調査する。

研究成果の概要

ヒメジ類は触鬚を動かして、海底の餌を探し出す得意な捕食行動を行う。この行動を可能とする感覚・神経機構を明らかにするため、本研究課題では、1)ヒメジの顔面葉の連絡と構成ニューロンの調査、2)ヒメジの触鬚における味蕾の分布様式、3)ヒメジ近縁種の触鬚における味蕾分布の種間比較、4)触鬚を動かす筋周辺に固有感覚装置が存在する可能性の調査を行った。その結果、味蕾は触鬚の先端で密度が高いこと、味蕾の分布には種差があること、触鬚の筋の周囲に感覚性の神経繊維が分布する可能性があることがわかった。顔面葉の神経連絡に関しては豊富な結果が得られ、他の魚種にはみられないヒメジ特有の神経回路の存在が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

多くの魚種に触鬚(いわゆるヒゲ)が存在することは多くの人に知られている。動かせるヒゲの存在は、一般的にはそれほど有名ではないが、魚好きの人の多くが知っている。しかしこのヒゲを利用する機構は明らかではなく、知りたい人も多いと思われる。実際、NHKのEテレでヒメジを特集した番組が作成されつつあり、ヒメジの行動を示す動画の提供を行った。見たい、知りたいという社会的要求は十分にある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ユニークな脳:真骨魚類の脳の多様性2022

    • 著者名/発表者名
      山本直之、安藤快、吉岡ちひろ、萩尾華子;
    • 学会等名
      第7回ユニーク会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒメジ類の“ヒゲ”の  末梢および中枢味覚系2022

    • 著者名/発表者名
      山之内美波、萩尾華子、山本直之
    • 学会等名
      日本水産学会春期大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒメジの触髭における味蕾とその神経支配2021

    • 著者名/発表者名
      山之内美波、萩尾華子、山本直之
    • 学会等名
      日本水産学会秋期大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] キンギョ網様体の入出力回路2021

    • 著者名/発表者名
      中瀬穣、萩尾華子、山本直之
    • 学会等名
      日本水産学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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