研究課題/領域番号 |
20K06227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
栗田 喜久 九州大学, 農学研究院, 准教授 (40725058)
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研究分担者 |
大野 薫 基礎生物学研究所, 多様性生物学研究室, 助教 (10260035)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 二枚貝 / 一斉産卵 / フェロモン / 生理活性物質 / 産卵 / HPLC / 軟体動物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は二枚貝の産卵誘起フェロモンを決定し、一斉産卵という同調行動の内分泌学的基盤の解明を目的とする。 交尾行動を行わない固着性無脊椎動物では高度に同調した一斉産卵がしばしばみられる。この同調性をもたらす環境刺激については詳しく調べられている一方で、内分泌学的な知見はごくわずかである。申請者らはこれまでに数種の二枚貝が放卵・放精時に産卵誘起フェロモンを分泌することを発見しており、この物質を単離精製し構造解析を試みる。
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研究成果の概要 |
二枚貝の産卵は、一斉産卵と呼ばれる高度な同調性を示すことが知られる。一方で、このような同調的産卵がどのようなメカニズムで実現されるのかは不明であった。そこで申請者等は二枚貝の産卵時に、配偶子とともに放出される分子の中に多個体の産卵行動を誘発する産卵誘発フェロモンが存在すると仮定し、ムラサキイガイの放精液から、フェロモンの単離・精製を試みた。その結果、オープンカラムによる大容量の逆走クロマトグラフィーにより、産卵誘発活性をほぼ損なうことなく高濃度の活性物質を分離・濃縮することができた。現在、フェロモンの分子的実体を同定すべく、さらなる単離・精製と質量分析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二枚貝は多くの水産有用種を含む分類群であるが、その漁獲量は年々減少傾向にあり、新たな資源管理手法の構築は急務となっている。例えば二枚貝の種苗を作出し、放流や養殖を行うことは資源管理の一助となりうるが、一部の二枚貝を除き、ホルモンなどを用いた効果的な採卵手法は未だ開発されていない。本研究により一斉産卵を誘発するフェロモン様の活性物質の存在が示されたことにより、今後二枚貝の容易かつ確実な採卵方法の確立が進むことは間違いない。
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