研究課題/領域番号 |
20K06229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
加藤 早苗 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 准教授 (80291061)
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研究分担者 |
熊谷 百慶 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 助教 (70863083)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | タンパク質 / ヘモシアニン / 会合体 / サブユニット / 糖鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
頭足類の血は青い。その主成分である細胞外酸素運搬タンパク質ヘモシアニンはサブユニットが10個集合した超巨大会合体分子で、分子量は 3.8 MDa にも及ぶ。この会合体分子には修飾糖鎖が結合しているが、研究代表者は会合体形成に修飾糖鎖が関与しているのではないかと推測した。本研究では、修飾糖鎖が会合体形成に必要であることを証明し、会合体分子における修飾糖鎖間あるいは修飾糖鎖-タンパク質間の相互作用の実態解明をめざす。
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研究成果の概要 |
頭足類の血は青い。その主成分である細胞外酸素運搬タンパク質ヘモシアニンはサブユニット10量体を基本構造とする分子量3.8 Mの超巨大会合体分子であり、自然界で最大のタンパク質分子のひとつに挙げられる。本研究では、この分子の修飾糖鎖が会合体分子形成に必要であることを明らかにした。さらに、会合体分子の構造安定性はタンパク質濃度によって変わり、分子構造、および生理機能がフレキシブルに変化することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、ヘモシアニン会合体形成に修飾糖鎖が必要であるとの研究成果を得た。このことは、タンパク質分子の立体構造構築に修飾糖鎖が直接的に関与するエビデンスであり、タンパク質分子の構造生物学において意義深い。また、生命維持に必須な酸素運搬体である超巨大タンパク質会合体の構造安定性が分子クラウディングの影響と受けるとの研究成果は、無脊椎動物のタンパク質の生体内代謝に関する新たな知見である。
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