研究課題/領域番号 |
20K06230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
瀧澤 文雄 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 准教授 (60822913)
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研究分担者 |
末武 弘章 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 教授 (00334326)
山崎 淳平 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (20732902)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | トラフグ / マクロファージ / 単球 / CSF1 / 自然免疫 / 自然免疫記憶 / 魚類 / Trained Immunity |
研究開始時の研究の概要 |
免疫記憶は、一度感染した病原体の記憶し、再度感染した病原体を迅速に排除する仕組みである。ワクチンは、この免疫記憶を利用する感染症予防法であり、病原体特異的な抗体が病原体に対する抵抗力の主体となっている。一方、マクロファージが広範な病原体に対する非特異的な抵抗力を長期的に増強自然免疫記憶が存在することが分かってきた。そこで本研究では、トラフグのマクロファージの活性化機構を解析し、魚類自然免疫記憶の誘導機構を解明する。
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研究実績の概要 |
単球・マクロファージは、自然免疫応答の中心的な白血球であり、病原体に対する初期応答の中枢を担っている。単球・マクロファージの細胞表面分子として、コロニー刺激因子1(CSF1)の受容体であるCSF1受容体(CSF1R)が知られており、魚類においてもCSF1受容体が単球・マクロファージマーカーと利用されている。トラフグには2種類のCSF1R(CSF1RaとCSF1Rb)が存在することが報告されているため、両受容体の組換えタンパク質を作製した。2022年度に作製したCSF1Raに対する抗体はマクロファージを認識しなかったため、CSF1Rbに対する抗体を作製に取り組み、現在抗体の特異性を検証中である。また、他魚種においてもマクロファージ機能を調べるために、ニジマスのマクロファージの単離を試み、CD4-1に対する抗体を用いることに高精度にマクロファージを単離することが可能であることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
魚類のマクロファージの活性化・分化の指標となるサイトカイン、転写因子、細胞表面受容体の遺伝子を同定し、マクロファージの活性化機構を検証する基盤整備が確立してきた。マクロファージの単離に必要なトラフグの細胞表面マーカーに対する抗体作製が進行中であり、この抗体が出来次第、次の段階に進むことができる。また、トラフグの他にゼブラフィッシュやニジマスのマクロファージの同定が可能になってきたため、これら魚種のうちマクロファージの同定・分離が容易な魚種を選定して研究を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
作製したトラフグのCSF1Rbに対する抗体の特異性や細胞への反応性を調べる。また、組換えCSF1bを用いて増殖したトラフグマクロファージの活性化について検討するとともに、免疫刺激後のマクロファージの活性化の仕組みを調べていく。また、ニジマスのCD4-1陽性マクロファージをモデルとして機能解析を進めていく。
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