研究課題/領域番号 |
20K06254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
丸山 敦史 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (90292672)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | フィリピン / タイ / 意識調査 / 農地防災 / 防災意識 / 住民評価 / 決定木 / 途上国 / 国際比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、都市近郊農業・農村の防災減災機能の強化が地域の災害レジリエンスを向上させるという認識のもと、防災に関する関係者の意識や理解の違いが選択される対策と効果の発現にどのような影響を与えるのかという問いに答えようとするものである。具体的には、まず、都市近郊農業・農村を活用した防災減災対策を再評価しつつ調査対象地域で有効的な防災対策を明らかにし、その上で、それらの対策や災害発生メカニズムの理解における異質性の問題を統計的に比較検討する。得られた知見を統合し、防災減災面での都市近郊農業の展開可能性や、個別状況に即した災害リスクの管理、グローバルな協調体制の構築のための政策要件を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究は、都市近郊農業・農村の防災減災機能の強化が地域の災害レジリエンスを向上させるという認識のもと、自然災害に対し脆弱な途上国を対象に、どの様な機能が住民に評価されやすく効果の発現が期待できるか、それが個人属性や自然災害に対する主観的評価とどのような関連性があるかについて検討したものである。分析結果は、各種指標の国間差異は、主に水準の違いに現れやすく、分散の構造には共通性があること、農地の防災減災機能は全般に高く評価されているものの、規定要因や価値評価値との関連性は一様ではなく、特に被災経験や現在受け入れている災害リスクの程度に応じたリスク管理の方法を提示することが重要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、農地の防災減災機能の評価に関する包括的な要因分析を行うものであり、これまで十分に検討されていない因子や関係性を扱っている点で新しい。また、途上国を研究対象としている点にも特徴がある。途上国には、各国行政だけでは自然災害に対し十分な対応ができず、国際的な枠組みの下での災害支援が必要とされている国が多い。本研究の成果にはグローバルな視点からの知見が多く含まれており、それらは、自然災害や防災に対する認識のミスマッチを防ぎ、効果的な災害リスクの管理を行うための貴重な資料を提供するものと期待できる。
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