研究課題/領域番号 |
20K06259
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
胡 柏 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (80248624)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 有機農業 / 環境保全型農業 / 持続可能な農業 / 有機農産物 / 有機農法 / SDGs / 生産者組織 / 地域農業 / 農産物価格 / 有機栽培 / 農業経営 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、①家族経営で3ha以上面積を有する取組、②優れた技術力と経営力で概ね1,000万円以上売上を上げた取組、③各種のコンクールや品評会等で受賞し「匠」と言われる模範的な取組、④農業法人・会社、地域法人等組織的、地域的取組等高水準有機農業を対象に、取組の経営実態、化学農薬・化学肥料に代わる代替農法の構成およびその経営・環境効果、消費者獲得・販路形成の実態と今後動向、組織的・地域的取組に到達するまでのプロセスや継続条件等について、家族経営、農企業的経営、組織的・地域的取組の3つの側面から解明を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究は、2010-2019年までの科学研究費で実施してきた環境保全/有機農業の調査研究をさらに発展させるためのものである。①有機農業関連データ情報の継続収集、②優れた家族経営への継続研究、③大規模有機農業を行っている法人経営の実態把握、④有機農業の拡大を規定する諸要因の解析等を通して、高水準有機農業の経営実態、代替農法の構成と特徴、付加価値型取組や規模拡大の規定要因、高水準の取組に至るまでのプロセスや継続するための条件、有機農業の拡大に寄与する条件整備のあり方などの解明を行った。研究期間において学術論文7編(含印刷中論文)、著書2部を公表し、12回の研究発表や講演等を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、有機農業関連情報の継続収集、家族経営・法人・地域的取組を含む高水準取組の技術的・経営的特徴や市場行動・価格効果、有機農業拡大の規定要因の解明等の面で重要な成果を獲得した。大規模有機栽培法人経営の取組にみられた化学資材代替技術の構成と特徴、農地集積や付加価値型経営の確立過程、取組の成果を支える社会経済諸条件、有機農業の面的広がりをもたらす諸要因に関する一連の研究成果は、有機農業現場の取組、関連経済組織や市場環境の整備、有機農業の推進策づくり、情報基盤整備、関連学術分野の研究発展などに寄与するものになると確信する。研究成果は様々な形で公表、発信され、社会還元を図った。
|