研究課題/領域番号 |
20K06265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2022) 山陽学園大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
西村 武司 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (80574029)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ローカルフード / 地産地消 / 栽培方法 / 地理的表示保護制度 / 伝統野菜 / 地域資源 / 伝統品種 / 薄荷 / 地域活性化 / 種子 / 品種 / 伝統 / 地域 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、伝統品種の採種地が生産者および消費者による農産物の評価に及ぼす影響を明らかにする。現在、伝統品種と呼ばれる固定種は、特定の地域だけでなく、明治期から大正、昭和初期にはさまざまな地域に流通していた。このため、ある地域の伝統品種を復活させる方法として、その地域で受け継がれてきた在来種・固定種を利用する場合と、他地域で受け継がれてきた在来種・固定種を利用する場合の2つのパターンがありうる。それぞれ採種地の異なる種子に対して生産者ないし消費者の評価に違いが生じるならば、伝統品種の採種地は農産物のブランド化において考慮すべき事項のひとつとなりうる。
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研究実績の概要 |
本年度は、本研究に関連する先行研究のレビューを行った。まず、本研究の周辺領域にローカルフードや遺伝子組み換え作物、CSA、有機農業に関する研究領域が存在することを確認した。続いて、それぞれの研究領域について、論文の抄録を対象とした計量書誌学的分析を行い、各研究領域が重複する部分と重複しない固有の部分の識別がどこまで可能かを予備的に確かめた。例えば、ローカルフードに関する研究と有機農業に関する研究ではリスクという視点が共通する一方、前者では、魚、学校や栄養、子ども、旅行といった用語に代表される研究が特徴的であり、後者では、認証、健康、土壌といった用語に代表される研究が特徴的であることがわかった。その他の研究領域についても同様の分析を行った。しかしながら、それぞれの領域について分析対象となる文献が多くないことから、先行研究のデータベースに基づいた抄録の分析には限界があることがわかった。抄録の他にキーワードに関する分析も試みたが、これについても同様に、先行研究の文献数の少なさによって生じる影響が懸念された。本年度は目立った成果は得られていない。しかしながら、計量書誌学的分析のためのスクリプトの改善といった地味な作業を行うとともに、方法論的には着実に進展しており、今後の成果に繋げるための必要な研究プロセスであったと考えられる。また、研究領域を事前に細分化することによって生じる限界が明らかとなったことから、次年度以降は先行研究を包括的に分析するように軌道修正する。こうした試行錯誤に伴う知見が得られたことが本年度の成果である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
消費者調査が未着手であるため。
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今後の研究の推進方策 |
伝統野菜等に関する消費者調査を実施するとともに、本研究に関連する先行研究の分析を行う。
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