研究課題/領域番号 |
20K06288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41020:農業社会構造関連
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研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
徳永 光俊 大阪経済大学, 経済学部, 名誉教授 (30180136)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 農法論 / 生きもの循環 / 在地農法 / 内的発達法則 / 最適設計 / 庄内農法 / 生きもの循環論 / 農術の内的発達法則 / 大和農法と庄内農法の比較研究 / 日本列島農法史 / 三つの主体―環境系論 / 農家生活リズム論 / 農法リズム論 / 比較農法論 / 農業地理学 / 日本農法史 / 農法革命 |
研究開始時の研究の概要 |
①晩期マルクスの物質循環論により、新たな農法論を理論的に再構築する。それによりこれからの農業・環境問題に有効な視点を提案する。 ②新たな農法論により、日本農法史がどのように捉えなおされるかを実証的に検討する。とくに西南暖地とは違う東北寒地の農法との比較検討で、日本農法史像を提示する。 ③再度の内在化の復興において重要となる現在の有機農業・自然農法は、新たな農法論からみてどのように歴史的に位置づけられるか、そして将来展望を明確にする。
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研究成果の概要 |
第1に、戦後農農法論として、加用信文・飯沼二郎・熊代幸雄・守田志郎の学説を書誌学的に厳密に検討した。それらの成果と限界を指摘した。第2に、それ等の検討をふまえて、農法論の新しい見方として、生きもの循環論から見る大義・広義・狭義の3つの農法概念を提起した。狭義の農法(農業技術体系)には、収穫の最適設計と収穫の逓減法則の基本矛盾による内的発達法則があることを明らかにした。そして大和農法の複合的S字カーブを描いた。 第3に、庄内農法の年表と研究文献リストを作成した。そして水稲反収の推移をめぐって、大和農法との比較検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後農法論の書誌学的検討により、1950年代以来の加用農法論のドグマから解放した。また守田農法論の真意を明らかにすることで、守田の評価を定めた。 農術の内的発達法則を提案することで、現在進んでいるスマート農業などの歴史的評価を明らかにすることにより、今後の日本農業の方向性を示した。
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