研究課題/領域番号 |
20K06324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
南川 久人 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (60190691)
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研究分担者 |
安田 孝宏 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (60347432)
原田 英美子 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (20232845)
畑 直樹 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (80571926)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ファインバブル / 植物水耕栽培 / ウルトラファインバブル / マイクロバブル / 植物工場 / 水耕栽培 / 生育促進 / コマツナ / 花持ち / 発芽率 / 植物育成 |
研究開始時の研究の概要 |
ファインバブルが水質浄化,洗浄,生物の活性化に寄与することは,多数の実験事実とし て報告されている。今後の農業分野で大きく期待される植物栽培への効果も実験的に確認さ れている。しかし,そのメカニズムについてはほとんど研究例もなく,例えば,ファインバ ブルの中でも1μm以下と小さいウルトラファインバブルが何らかの効果を発揮しているのか,それより大きいサイズのマイクロバブルの効果が重要なのかさえ,確認されていない。 本研究はこれらの観点を明らかにするべく,ファインバブルと植物の専門家によるチームで,植物工場を想定した水耕栽培について,系統的実験を重視した研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は,ファインバブルの植物栽培への効果が実験的に確認されているにもかかわらず,そのメカニズムについてはほとんど明らかにされていないことを念頭に,植物工場を想定した水耕栽培について,実験を重視した研究を行い,上述のメカニズムの解明を目的とした。 主な結果としては,ウルトラファインバブル(以下UFB)を含む気泡群からマイクロバブル(以下μB)が浮上して消滅した後の水を使用したUFB条件と,浮上させずにそのままの水で栽培するUFB+μB条件の違いを明らかにする実験を行ったところ生育に有意差が見られず,これより生育にはDO値は重要ではなく,UFBの存在が主に影響していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今の世界情勢や気候変動を鑑みると,人類の今後の食糧事情は決して明るくなく,より効率的で持続可能な農業は不可欠である。植物工場等での食糧生産をより効率化させるFB技術は,安定的生産や肥料の削減による環境保護が期待でき,今後さらに重要性を増すと考える。諸作物を本技術で効率的に発育させるには,そのメカニズムの解明が急務であり,本研究は最初のステップではあるものの,UFBの重要性を確認することができた。
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