研究課題/領域番号 |
20K06359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 東海大学 (2021-2022) 宇都宮大学 (2020) |
研究代表者 |
佐藤 祐介 東海大学, 農学部, 特任准教授 (50589520)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨格筋 / エネルギー代謝 / 分化 / ミトコンドリア / Apobec2 / C2C12 / ミトコンドリアの呼吸 / 脂肪 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋は単核の筋芽細胞が分化・融合した多核の筋線維の集合体であり、生体最大のエネルギー代謝器官である。近年、筋細胞の「分化」と「エネルギー代謝」の両方を制御する遺伝子が複数存在することがわかってきた。これまでの研究から、脱アミノ化酵素Apobec2が筋細胞の「分化」および「エネルギー代謝」の両方を負に制御する可能性を見出した。本研究では、Apobec2が筋細胞のステージごとに異なる機能を有する可能性について細胞および生体レベルで検証する。筋細胞の「分化」および「エネルギー代謝」制御を理解することは、ヒトや家畜の骨格筋量の維持あるいは形質の向上に資する。
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研究成果の概要 |
骨格筋は単核の筋芽細胞が分化・融合した多核の筋線維の集合体であり、生体最大のエネルギー代謝器官である。本研究では、脱アミノ化酵素Apobec2が筋細胞の「分化」および「エネルギー代謝」を制御する機構について検証した。C2C12筋芽細胞に対するApobec2の強制発現は、筋芽細胞から筋管への分化を顕著に抑制した。また、siRNAによるApobec2ノックダウンは、筋細胞におけるミトコンドリアの呼吸を亢進した。以上から、Apobec2が筋細胞において分化とエネルギー代謝の両方を制御している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋細胞の分化・代謝の制御機構を理解することができれば、骨格筋量の維持・増加あるいは性質をコントロールできるようになる。本研究により、筋細胞の代謝・分化の制御機構の一旦が明らかになった。研究成果は、サルコペニアの予防やスポーツ科学に貢献するだけでなく、昨今注目が集まる培養肉の開発に資すると考える。
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