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発達プログラミングを利用したウシのストレス感受性制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K06375
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42010:動物生産科学関連
研究機関茨城大学

研究代表者

須藤 まどか  茨城大学, 農学部, 教授 (40355087)

研究分担者 矢用 健一  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 研究領域長補佐 (40343967)
小林 洋介  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 主任研究員 (60455318)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードウシ / ストレス感受性 / グルーミング / 新奇性 / 発達プログラミング
研究開始時の研究の概要

本研究では、新生子期に起きる環境因子による形質の変化(発達プログラミング)を利用した家畜のストレス感受性制御の可能性を探るため、ウシを対象として、(1)新生子期のグルーミング様刺激によるストレス感受性の変化と、(2)その変化に対する脳内セロトニン神経の関与を明らかにする。具体的には、生後6週間の疑似グルーミング装置設置ペンでの飼育、あるいは生後2週間のセロトニン作動薬反復投与を行い、3・6・15週齢時に心理的あるいは薬理的ストレスに対する行動および内分泌系の反応を測定する。

研究成果の概要

本研究では、超早期の母子分離が慣行となっている乳用子ウシを対象に、母畜によるグルーミングを模した触覚刺激によるストレス感受性制御の可能性について検討した。その結果、出生直後から疑似グルーミング装置を用いることにより、新奇物に対する恐怖や社会的隔離によるHPA系活性亢進が軽減されることを明らかにした。また、このグルーミング様刺激による作用には、齧歯類で報告されているのと同様、末梢血中トリヨードサイロニン濃度の上昇が関与することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ラット・マウスでは、出生直後の短期間の環境要因制御により成長後のストレス感受性を変化させうることが明らかにされているが、大型家畜の発達期環境とストレス感受性との関係に関する知見はまだきわめて少ない。本研究の成果は、ラット・マウスで得られた知見を応用してウシに「ストレス低感受」という形質を後天的に付与することの可能性を示すものであり、生産性とアニマルウェルフェアの両立に向けての新しいアプローチとなりうることを示すものである。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 疑似グルーミング装置の使用が幼齢子牛のHPA活性におよぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木美果、犬田未華、矢用健一、須藤まどか
    • 学会等名
      関東畜産学会第76回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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