研究課題/領域番号 |
20K06376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
竹田 謙一 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (90324235)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アニマルウェルフェア / 乳牛 / 評価 / 評価法 |
研究開始時の研究の概要 |
アニマルウェルフェア(AW)に関する様々な規制や畜産物の販売がされる中、実際の畜産現場(飼育施設、輸送施設、屠殺場等)において、家畜のAWレベルを客観視する指標が必要となってきている。 AW対応飼育を客観的に評価するツールとして、バロメーター的評価を組み入れた長野県独自の「信州コンフォート畜産認証基準(平成19年度)」があるが、作成から10年以上が経過し、国際規格であるOIEコードとの整合性が不十分である。本研究では、生産者が容易に、かつ客観的に評価できるOIEコード対応の乳牛AW評価ツールを開発する。
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研究成果の概要 |
長野県の「信州コンフォート畜産認定」が公表されてから、10年以上が経過しており、他基準との整合性が不十分である。本研究では、国際規約等を参考に評価を改訂し、その実用性検証と、評価点に影響する項目を抽出した。 その結果、改訂版の評価項目数は、繋ぎ飼いシステムで58項目、フリーストールシステムで64項目となった。ステップワイズ重回帰分析の結果、本改訂版によるAW評価を行うにあたり、30項目を中心に調査することで、AW評価がより効率的に行えるものと推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農家ごとのAW評価推測には、その充足率に影響を与える要因を特定する必要があること(Hayer 2021)、さらには一農家あたりの評価時間には繋ぎ飼い、フリーストールシステムでそれぞれ126.8分、191.5分を要することから(森本2011)、AW評価に関わる時間短縮を図るための最適項目を予測する必要があった。本研究において、AWの基本原則である「5つの自由」において、影響を及ぼした重要項目は、飢えと渇きの自由では8項目、恐怖・苦痛からの自由では7項目、不快環境からの自由、痛み・怪我からの自由、正常行動発現の自由では5項目となり、これらのモデルの適合度はAWを十分評価できる説明力を有していた。
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