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卵活性化因子PLCzeta欠損モデルを用いたブタ卵活性化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K06386
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42010:動物生産科学関連
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

中井 美智子  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (30442825)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード卵活性化 / PLCzeta / ブタ / 受精 / 生殖工学
研究開始時の研究の概要

哺乳類の受精では、精子が卵子内に加水分解酵素Phospholipase Czeta(PLCzeta)を放出し、卵子内Ca2+濃度を上昇させることで卵子を活性化し、受精現象を進行するとされてきた。ところが近年、卵活性化に関与しているのはPLCzetaだけではない可能性が示唆された。そこで本研究では、ブタにおける卵活性化機構を解明するために、PLCzetaを欠損させた精子などを作成し、その卵活性化能を調べることで、PLCzeta以外の卵活性化因子などの存在の有無を明らかにする。本研究で得られる知見は、ブタを含む家畜の有用遺伝資源の効率的な利用を可能とする生殖補助技術の向上に貢献するものとなる。

研究成果の概要

ブタにおける卵活性化機構の解明を目的として、Phospholipase Cζ (PLCzeta)が唯一の卵活性化因子 (sperm factor)なのかを検証した。そして、PLCzetaとともにsperm factor候補として挙げられているPost-Acrosomal WW Binding Protein (PAWP)はsperm factorである可能性が低いことを示唆する結果を得た。引き続き、PLCzetaノックアウトモデルを用いて、その他の因子についても検証を進めていく。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Sperm factorの正体については長年議論されてきており、PLCzetaとともにsperm factor候補とされてきたPAWPが少なくとも主たるsperm factorとして機能していない可能性を示唆する本研究成果は、議論に一石を投じるものとなる。さらに、哺乳類の代表的なモデルとされるマウスとは大きく異なる卵活性化現象が生じるブタでのsperm factorに関する本研究成果は、哺乳類の卵活性化機構における動物種間でのバリエーションを示す生物学的に意義深いものともいえる。また、顕微授精など卵活性化誘起法に課題のある生殖補助技術の発展にも寄与する。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 卵活性化において卵細胞質内Ca2+濃度が反復上昇する意義2022

    • 著者名/発表者名
      中井美智子、鈴木俊一、淵本大一郎、千本正一郎、菊地和弘
    • 学会等名
      第115回 日本繁殖生物学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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