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野生動物生息地環境水のウィローム解析による野生動物ウイルス叢の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K06392
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

山口 剛士  鳥取大学, 農学部, 教授 (70210367)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード野生動物 / 環境水 / ウイローム / ウイルス感染症 / 家畜 / 次世代シーケンス / ウイローム解析 / ウイルス叢 / 家禽 / ウィローム解析 / ウィローム
研究開始時の研究の概要

野生動物は多様な病源微生物を維持する感染巣(レゼルボア)であることが知られ、人獣共通感染症や家畜伝染病の制御には野生動物が保有する病源微生物の理解が必須である。これまでにも野生動物の糞便等、個体を対象とするウイルス叢解析が実施されてきたが動物の種差や個体差により野生動物集団における微生物叢の理解には至っていない。そこで本研究では、ある地域に生息する野生動物集団で維持されるウイルス叢を明らかにするため、多様な野生動物が共用する湖沼などの環境水に着目、網羅的手法により自然環境を循環するウイルス叢の解明を行う。

研究成果の概要

野生動物生息環境の環境水および野生カモ類のスワブサンプルを対象に網羅的ウイルス遺伝子の探索を行なった。その結果、国内未報告ウイルスを含む多様なウイルスが検出され、野生動物由来ウイルスによる潜在的リスクの存在と渡り鳥による国内へのウイルス侵入実態が明らかになった。採水地点近隣に農場がある一部の環境水からは、主に家畜での感染が報告されているウイルスに一致した配列が検出され、環境水を介した家畜から野生動物への感染の可能性が示された。野外の水場は野生動物・家畜・人の接点となる可能性があることに加え、サンプル採取が容易でありワンヘルスの潜在的リスクとなるウイルス監視に極めて有用と考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

野生動物が利用する水場環境水から国内未報告ウイルスを含む多様なウイルスを検出し、野生動物が保有するウイルス探索における環境水の有用性を示した。また、環境DNAによる動物相解析により検出ウイルスの宿主動物推定に道を拓いた。野生カモ類スワブの網羅的ウイルス検出では、渡り鳥による国内未報告ウイルス持ち込みを明らかにした。一部の環境水からは、家畜由来の可能性が高いウイルスが検出され、環境水を介した家畜から野生動物へのウイルス伝播の可能性を示した。以上より、環境水を検索対象とする野生動物ウイルス叢解析という新たな分野を開拓し、ワンヘルスの潜在的リスクとなるウイルス監視における環境水の重要性を示した。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 野外環境水からの網羅的ウイルス遺伝子解析による動物由来ウイルスの探索2022

    • 著者名/発表者名
      柴田千晴、笛吹達史、北村夕子、森口紗千子、松井 勉、山口剛士
    • 学会等名
      日本獣医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 日本国内に冬季渡来するカモ類保有ウイルスの網羅的探索-渡り鳥を介した未知ウイルスの侵入実態2022

    • 著者名/発表者名
      柴田千晴,笛吹達史,小林由美,山口剛士
    • 学会等名
      第28回日本野生動物医学会集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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